数年ぶりのパリ旅行中だった友人から、ホテル・プラザ・アテネでの朝食へのお誘いが。
よろこび勇んで早起きして、お洒落していそいそと出かけた。
前ここに来たのはもう9年前。その間に大規模な改装がされたはずなのに、全体的な印象に変化はない。
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高い天井に、白い壁と大きなガラス窓からの採光、シャンデリアの調光具合が相変わらずぜいたくにアラン・デュカス調で、これこそが最高級ホテルのレストランの魅力なのだ、と気づいた。
調度品の高級さなどの物質的側面ではなくて、光の調和と影の完璧なコントロールで、さりげないのに非日常な贅沢を演出している空間、いやはや。
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何もかもすばらしかった。
宝石のような色の青リンゴの生しぼりジュースと、クロワッサンのおいしかったことと言ったら、思い出すたびに目尻が下がる。