パリ19区(quai de la Seine)のブロカント | 2017/06

久しく来ていないと思ったら3年ぶりだった、19区の運河沿いのブロカント。

日差しが強烈な上に風がある。目を細め、砂ぼこりでむせながら、大量のスタンドを見て回る。

昔のチューリップ型のパフェ用グラスを買いそうになったが、こんなかさ張るものをいったいどこに置くんだろう、と思いとどまる。

1960-1970年代あたりのカラフルでポップな雑貨を扱うスタンドに、1つだけ異色な品が。

小鳥の絵が描かれた、小さな皿。
まだ、ソーサーの中央にくぼみがないデザインが主流だったころの品だ。

スタンドの主によれば、19世紀のTerre de fer(陶土の1種。ファイアンスよりも白く丈夫な焼き物に仕上がる)であると。

窯の刻印はないものの、似たようなタッチの小鳥の絵つけのGienのキャンドルスタンド(1870年ごろの刻印)を持っているので、GienかもしくはLunévilleあたりだろうと思う。

小鳥が2羽で会話をするように飛ぶ姿が愛らしい。