前日に会えなかった友人ディーラーLが出店しているのはこっちのブロカントかも、とあたりをつけて出かけた日曜のパリ14区。来たのは10ヶ月ぶりかな。
見始めてわりとすぐに、赤いロープの絡まるスタンドを発見。やっぱりここにいたか!
私の登場に全身で喜びを表現するL。お客さんも少ないし、退屈していたんだろう。
このスタンドでときどき顔を合わせる、Lの友人の女性(名前が覚えられない。クレオパトラみたいな美人なので、これから先は仮にクレオパトラと呼ぶ)が先客でいて、3人で座ってしばらく喋った。
ファッションウィーク直前の週末で、関係者がぼちぼちパリ入りしたかというタイミング。この日に初めて知ったのだが、クレオパトラはフリーのメイクアップアーティストで、会話の合間にファッションショーの仕事のブッキングの返信をしたりしていた。
ダラダラ1時間ほどもしゃべっていただろうか。そろそろ立ち上がらないとスタンドに根を生やしてしまうと思い、先へ進む。
ブロカントの端っこまで行って、大通りを渡って折り返す。途中で紙ものディーラーDにも会う。
今日は珍しくなんにも買わないで済んだとメトロの入口に向かう直前、私の目を捉えた猫型のピッチャー。かわいいんだけど、大きいんだよね… と、別のテーブルの上の品物もさっと見ると、長いこと探していたものが!
彫刻家Max Le Verrierの灰皿に混じって、これが売られていた。売主は「サイン入ってないけどMax Le Verrierのだよ!」と熱弁していたが、芸術家の作品にサインが入ってないわけがなかろう。
1950年代から1970年代あたりに人気があった、ブロンズ製の小皿(ポケットの中の小物を入れる、玄関先に置く皿vide-poches)。Astier de Villatteの猫の顔の小皿の、元ネタと言えばピンと来る人も多いのでは。
これを何年もずっと探していたのだ、やっと出会えて感激。さっそく玄関先で指輪やらブレスレットやらを受け止める仕事をしてもらっている。