パリ16区のMaison La Rocheを出て少し歩き、52番のバスに乗って、コルビュジエのアパルトマン兼アトリエへ。メトロの駅はどれも微妙に遠いし、これはバスで動いて正解だった。
建物の下に着いたらインターホンを押して名乗り、ドアを開けてもらうシステム。直前にいた人の好意でついでに入らせてもらったけれど、エレベーターも小さいし、各自がそれぞれインターホンを押すのが正しいんだろうな。次回は自分たちで改めて押すことにする。
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やはりドアが少なくて、ガラスと鏡が効果的に配置されていて、小さいながら開放感のある空間だ。
さて、先に訪問した2軒でも気になっていた、細長い色見本のようなものについて係員の1人に質問する(ここは訪問者のインターホン応答に1名、施設案内に1名の計2名が働いていた)。
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ル・コルビュジエ財団の依頼により室内の修復を行った建築事務所は最初に、塗り重なった全てのペンキの色の層を時系列順で割り出した。
財団は、これから公開展示をするに当たって、どの色を選ぶべきかを熟考しなければならない。最初期のオリジナル版の色か、コルビュジエ本人ではない、最後の住民が塗った色か…
結局、「コルビュジエ本人が住んでいた時期に、最後に塗った色(本人の居住時にも何度か塗り替えを行なっている)」に決まった。
色層標本を見ながら見学すると、ニュアンスちがいの同系色あり、全くちがう色ありで、このアパルトマンがたどった着せ替えの歴史を想像するのが楽しい。
謎が解けてスッキリ、足取りも軽く、帰りは階段で降りてみる。
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階数表示のステンシル文字にも独特の雰囲気がある。
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建物のエントランスホールには、スケッチが展示されている。