パリ18区(rue Caulaincourt)のブロカント | 2018/04

散歩が楽しい地域なので、いつも楽しみにしている18区の住民バザー

卓上に10点ほどの品物を並べて静かに座る老婦人のスタンドで、ずっと探していた黒い長手袋を見つける。

試着はさせてもらえなかったので(柔らかい革の手袋は、デパートでもセール時以外は試着禁止が常識なので、驚かなかったけれど)、平たい状態で手のひらを当ててみて、なんとなく行けそうなサイズだと思い購入した。

帰宅して早速はめてみる… 左手がキツい、手首から先にまったく進まない(私は左側のパーツの方がなんでも大きい。右利きなのだが。おまけに小さくて肉厚な手のひらで、既製品の革手袋でぴったりのサイズを見つけるのが難しい)。

革は伸縮する(はず!)。
毎日少しずつはめる距離を稼いで慣らすことにしたら、3日目にやっと肘下まで到達して、手首のボタンも留められた(画像で下になっている手袋だけに多めにシワが寄っているのは、こうやって伸ばしたからである)。

なんとかはめられて安堵、うっかり破るんじゃないかと、ドキドキした。

1930年代あたりの品物だと思う。
売り主自身が使っていたものかと訊ねると、彼女は「暖炉の上に飾っていた」と言う。どうりで使用感がなかったわけである。