パリ13区(Av. d’Italie)のブロカント | 2021/07 その2

ほかに特におもしろそうなブロカントもないし、前日と同じ13区を再訪。

まずは友人Lのスタンドへ。
きのう2回も行ったし、さすがに買うものはないだろうと思ったら、あった。

1990年代Louis Féraudシャツジャケット

Louis Féraudのシャツジャケット。76%シルク、24%ポリアミドの生地で、シャリシャリしていて軽い。

見覚えのないロゴなので最初はコピー品かと思ったのだけれど、ちゃんとルイ・フェロー。
このデザインのロゴ採用はいつからだったのかと興味が湧いて、少し調べた。

創始者Louisが娘のKikiにブランドを任せたのが1995年、1999年にはLouis Feraud自身が亡くなっていることから、おそらく1995年か、1999年からこのロゴになったのだと思われる。

昔は創立20周年の節目(Yves Saint Laurent rive gaucheなんかが良い例)、経営が代替わりするタイミングなどにロゴが刷新されることが多かったよねという、個人的な推測ではあるけれど。

このシャツジャケットの素材表示タグは1990年代っぽい(しかもめずらしくドイツ語と英語の2ヶ国語表記)ので、1990年代終盤だと思う。グローバリゼーション直前の、まだ生産拠点がフランスか隣国あたりだったころ。

超軽量でシワになりにくい素材。こういうジャケットの顔をしたシャツみたいなアイテムは、旅行のトランクに忍ばせていくと重宝するのだ。

旅先で予定外のホームパーティーに呼ばれることになった場合でも、手持ちのパンツに合わせるだけで、それなりの格好ができあがる。

または、スーツを着るには暑すぎるけれどジャケットっぽい何かを羽織っていたい仕事(どんなだ)の時とか。

まあしばらく旅には出ないし、特に堅い仕事の予定もないんだけど、持っているとなんとなくうれしいアイテム。備えあれば憂いなし、でも予定なし。


別の雑貨中心のスタンドでは、卵の白身分離器と金色のロープと、赤い布ベルトを買った。

同じ箱の中に白身分離器は3つ見つけたのだけれど、これが一番気に入るデザインだった。1970年代あたりかな。

黄身が中央のくぼみにはまって残り、白身はその下の穴からすべり落ちるので、うまく白身分離ができた暁にはこのうつわ自体が目玉焼きのように見えるという、秀逸なデザイン。使っていないときは宇宙船のようにも見える。

まだ使っていない(というか、お菓子とか作らないので白身と黄身を分ける機会がそもそもなさそう…)。

金色のロープはベルトに転用しようと思って。赤いベルトはかなりいい生地で縫製もていねいで、そこそこ高級な既成服の付属品だったのではないかと思う。


さて、ついでに軍ものディーラーDのスタンドにも顔を出す。

昨今の渡航制限のせいで東南アジアに仕入れに行けず、ハワイアンシャツの在庫がいいかげん尽きそうで心配だと昨日も話していたので、買い逃しがないか念のためにチェック。

夫用にシャツを2枚買った。以前から(去年からかも)存在は知っていたシャツだけれど、なんだかこの日はよりよく見えたのだ。

1970年代ハワイアンシャツ

オークル基調のものは、1970年代。木製のボタンがステキ。

1980年代バンブー柄ハワイアンシャツ

黒地に虹色グラデーションのバンブー模様を裏地使いした方は、1980年代。
袖にOp刺繍があるので、Ocean Pacificのもの。