Dizonordで見つけたお宝

主に私の夫がレコードを売ったり買ったり(そして買ったり買ったり)、私のglam rock shopper®︎を店頭で売ってもらったりしている、パリで一番クールなレコード店、Dizonord(ディゾノール。ディノゾール=ディノサウルスをもじって、Nord=北を合体させた造語。おかげで私は本来の恐竜の名前の方を頻繁にまちがえるようになってしまった)。オーナーのXが誕生日だからおめでとうを言いに行こうと夫に提案され、「ほんとはレコード買いたいんじゃろ」と思いながらついて行った。

ふだんはほとんど立ち寄ることのないエリアで、自宅から電車を何度か乗り継ぎ。この日はたしかまあまあ肌寒くて、買ったばかりのジャケットを着てウキウキ出かけたのだった。

さて夫が嬉々としてレコード棚を掘っている間、私は暫しレコードジャケットの鑑賞に耽り、それから冊子や印刷物の入ったボックスを見ていた。すると、とてもいいものがある。

1970年代の、危険物告知用の紙ラベル。劇薬や爆発物の収納場所に貼るものかと思ったが、重量を記入する欄があるので、むしろ輸送時に外箱に貼付したラベルかな。

こちらは小さなFanzineというか、同人誌。

A5サイズのスパイラル綴じで、オーストラリアのライブのフライヤーがずらりと紹介されている。もしかして自宅用のインクジェットプリンターで刷っているのかなと思うようなラフなページもある(そこがいい)。

この黄色い見開きページが特に好き。じっと眺めていると思考が抜けてリラックスする。

このほかに、レコードを持ったフランケンシュタインがメイクの濃い黒髪の女性(アダムス・ファミリーの母親みたいな)と嬉しそうに談笑しているポストカードも選ぶ。これはさっさと仕事場のデスク前に貼っちゃったので写真を撮っていない。

さて、お会計してもらおうとレジカウンターに近づくと、夫が「今日入荷したって言ってたボウイのアルバムは欲しくないの?」と訊いてきた。欲しいっちゃ欲しいけど、そんなにいっぱい買えるほど予算がないよ(紙もの割と高いし)。

すると、レコードを数枚買う気満々の夫は気が大きくなったのか、買ってくれるという。あ、そう、そんならじゃあ買ってもらおうかな。悪いわねえ。

ジャーン!

なんと、日本プレス盤だった!1973年にビクターから発売されたもの。

レコードジャケットの印刷版下も写植切り貼りの時代だから、文字の輪郭が滲んでいるのも味があっていい。英文字のカーニングが今よりだいぶ適当だし。

そして、開くと中には…

特色シルバーを纏ったボウイ!う つ く しーーーー!

というわけで、長いこと欲しいと思っていたレコードが、しかも日本プレス盤で手に入ってしまった。