今回は1人クリスマスになる恐れはなかったのだけれど、レギュラー招待客のTの参加が夜までわからないという。このまえ退院したばっかりで調子良くなさそうだから、常識的に考えたら来られないと思うんだが、夫は「きっと来る」と言う。まあ、彼ら友人どうしにしか通じない可能性の測り方があるのだろう。
で、結局Tは不参加になったので、2人でこじんまりと豪華な食事をした。
シャンパーニュを開けて、ここ数年気に入っているピカールの薔薇の形のアペリティフをつまむ。


3人の会になった場合に備えてあったフォアグラは出さず(薔薇のアペリティフの中にもフォアグラ入ってるし)、さっさとメインの牛肉ローストを出す。2人のクリスマスディナーはスピードがはやい。シャンパーニュもセルフサービスでどんどん減っていく。

↑焼く前。今回もボンマルシェ食品館の精肉コーナーで買い求めた牛フィレ塊、1kg強。大きめの方が焼きやすいし、余れば翌日も楽しめるので「4人分で」と伝えたら、担当の人がナイフを塊に当てて「1、2、3、4」と巨人の歩幅で計ってこうなった。たしか過去には、4人なら600gだと言われたこともあるので、人によって感覚がだいぶ違う。

焼き上がり。例年のごとく理想的な焼き時間を担当者に質問したら、「レアなら220℃のオーブンで30分くらいですね」と。念のために過去の自分のブログを見ると、1kgの塊なら180℃18分でいい感じに焼いている。焼き過ぎは高級お肉を台無しにするよね、と思い直し、今回はオーブンを200℃予熱して塊肉を入れた瞬間に180℃に下げ、22分焼いた。焼き上がったらオーブンから出して、アルミホイルでふわっと蓋をして、その間に先ほどの前菜をつまんでいた、という段取り。
火入れには満足だけれど、めっちゃ柔らかいのでまっすぐに切れない。招待客がいる場合はもう少し長く焼いた方が綺麗にカットできていいと思う。肉屋の係の人はそういう点も鑑みて30分焼くように言ったのかもしれない。

味は最高。開封したてのマスタードと、芋のピュレを添える。夫は2切れも食べてしまった。
お肉の残りは翌日の夜に、軽く両面に焼き色をつけてステーキに。これがまたおいしいのだ!
このあと、トリュフ入りブリーチーズとバゲットを出す。ブリーチーズは直前まで冷蔵庫から出すべきではなかった、スプーンですくわないといけないレベルで液状化して、全く絵にならないので写真なし。
デザートのビュッシュは、ピエール・エルメで注文したのだが、ちょっと今回のはイマイチだったな。去年のビュッシュを頼んだお店には栗のラインナップがなかった上、「栗」しばりで探すと選択肢が少なくてね。

箱とかケーキの外見は完璧。でもこれ、切るのが大変すぎた、中に丸ごとのナッツ(アーモンド?)がゴロゴロ入っていて、まっすぐに包丁が通らない。最下部のクッキー地っぽいベースは粘着力ありすぎて(おかげで運搬中に箱の中で全く動かないのはいいけど)、これも切れない。デザート皿の上は世紀末のクリスマスホラーかという光景になったので、写真なし。
残りを翌日に食べたら、前日よりは上手く切れたしナッツも馴染んで舌触りがよくなっていた。でも、いくら「海底」がテーマだからって、あんな大きさのナッツをそのままケーキに入れるのは冒険が過ぎる。ちょっとしばらくエルメは敬遠したい気分である。
来年は栗しばりをやめて、一般的なチョコレートクリームのとかバニラのを探そうかな。
というわけで、今回のクリスマスのテーマは「切れない」。お肉もチーズもケーキも切れんかった。
