こっちに戻ってからもう3週間も経ってしまった。忘れないうちに書いておく。
旅の最初の方に、奈良の小さな骨董品店に寄った。店内をぐるっと見せてもらい、特に欲しいものはないかなと思いながらレジの横の棚の上を見ると、なんとも可愛らしい置き物が鎮座している。
高さは約6cmで、時代はおそらく1930年代ごろだそうだ。絞った生クリームのようなしっぽの造形が良い。
11/9&10に開催したAchikochiz vol.8にて、バイヤーCの品物からの買い物2つ。
ポップアップストアのDMをデザインする際に、あずかった商品画像から実物のサイズを想像してみるのだけれど、今回もみごとに予想が外れた。こんなに大きなオブジェだとは思わなかった!
1970年代のDanskのペーパーウェイト。こういうツルっとした透明のおもりを長らく探していたのだ、実は。glam rock shopper®︎の布のカッティングの際に必要で、今まではアンティークのアイロンを使っていた。透明の象さんがかわいいから、仕事が捗るはず。ヨーロッパの冬は日が短くて天気が悪くて暗いので、キラキラしたガラスのオブジェが家にあるとちょっとうれしいんだ。
そして、ミニサイズのミニカー。一般的なミニカーよりもさらに小さくて、なんでだろうと思ったら、夫が「これ鉄道模型のサイズだ」とポツリと言った。なるほど、鉄道模型の駅前とかに停まっている背景としての車なのか。
実物の車よりもだいぶ単純化されていて、余計にかわいい。
なにせMade in West-Germanyなのだ。西ドイツ製のおもちゃ。オレンジ色(に変色したのかな)のボックスもいい。
つぎに、金沢を散策中に見つけたお店で買った、現代のうつわ。
繁華街から少し奥まったところの、小さな川沿いの道をぶらぶら歩いていた時。素敵なショーウィンドーに惹かれて吸い込まれるように入ったお店に、宝石のような器が並んでいた。
九谷焼なのだけれど、絵付けがモダンで秀逸なのだ。じっくり観察して湯呑みを2つ選んだ。
私が選んだのは、グラフィティーの絵のもの。「絵」付けの意匠の中に、スプレー描きの「絵」が入れ子になっているのがいい。
夫が選んだのは、ラジカセを担ぐヒップホップな人。
どの絵もセンス良すぎて、ほんとはぜんぶ欲しかった。しまう棚さえあれば。ふだんお茶をゆっくり淹れたりしないのだけれど、これを使うためだけにはりきってお茶を淹れるぞ。
そして、盃も買った。
ねこ!ねこが盃の中におわす!
これは今度のお正月にお酒を飲むときにデビュー決定。夏に買ったアルプスの少女ハイジ絵付けの九谷焼の豆皿も、お正月に使う予定。
旅の終わりには奈良の宝山寺参道で、去年と同じ招き猫を2体(義母へのお土産に白の中サイズと、夫が自分のものにした白の小サイズ)と、お稲荷さんの置き物を1対購入。同じような絵が重複するので写真はいずれも割愛する。1度目に平日に訪れた際にはお店が閉まっていたので、参拝者が多いであろう週末を狙って行った。
この時に買ったお稲荷さんの置き物は、今回奈良の骨董屋で見つけたのとほぼ同じサイズ(2寸)で、時代が1970年代あたりのもの。店主の話によれば、同じ置き物は今でも作られているけれど、2,5寸が最小だという。2寸と2,5寸、微妙に違うサイズの両方は残せなかったんだろうな。