パリ11区(Bd. Beaumarchais)のブロカント | 2024/10

半年ぶりのバスティーユ付近でのブロカント。

この日は、いつもglam rock shopper®を小売りしてくれているMが、Saint-Étienneからはるばるやってきてブロカントに参加する、と教えてくれていた。なので、まっすぐに彼女のスタンドへ行く。

M単独ではなく、もう1つのヴィンテージ服ショップの店主と合同でスタンドを構えていた。なかなかの物量である。

状態は良いし、価格が抑えめ(Thierry Muglerのジャケットがパリ価格の半分くらいの設定だった)。私好みの1980年代デザインのコートを見つけて、いそいそと試着する。

1980s Pierre d’alby rain coat

それにしても1980年代の贅沢な布の使い方よ。ベージュ似合わない族の私でも、こういう青味よりのベージュならギリギリいける。

Pierre d’Albyというブランドのヴィンテージの服はたまに見かけるのだけれど、あまりよく知らない。なので、この機会に調べてみることに。

1951年にパリに移住したイラン人のZyga Piankoという男性が、Piantexというブランド名でリバーシブルのギャバルディン地コートを発表(ブランド名はのちにPierre d’Albyに変更)したのが始まりだという。イラン人のデザイナーだったのか!

1958年からは3年ごとに若い新人クリエイターをデザイナーとして起用し、ブランドに常に新しい刺激を与え続ける戦略を取った。この周期的な「コラボ」デザイン方式は今でこそ平凡に思えるけれど、1950年代当時は斬新で画期的な経営手法だったはず。Pierre d’Albyに起用されたデザイナーには、Daniel HechterやJean Charles de Castelbaljac、それにAgnès bという、のちの有名デザイナーたちが名を連ねる。

レインコートって軽くてデザインも自由で、ついつい手元に集まってしまう。