パリ18区(rue Ordener)のブロカント | 2023/02

3ヶ月ぶりの18区、Jules Joffrin駅近くでのブロカント。

ここに来るとなぜかいつも寒い思いをする。この日も例外ではなかった。うっかり薄着で出かける呪いにでもかかっているのだろうか。

たまにスカーフを買っているスタンドに、青いワークジャケットがずらりと並んでいるのが見えた。胸ポケットに企業ロゴのついた品ばかりで、おもしろくなって真剣にチェックしはじめる。

グレーのワークジャケットにル・クルーゼのオレンジ色のロゴがついたやつを買おうかとだいぶ迷ったものの、やっぱりサイズ62(肩幅が!)はオーバーサイズが過ぎるので却下。

フランス国鉄SNCFの旧ロゴが控えめに入った、青いコットンツイル地のを選んだ。

青無地のワークジャケットは着ている人も多いから、こういうロゴ入りの方に魅力を感じる。昔のSNCFのロゴデザインは、ストレートに「速い電車」って感じがして好きだよ。

襟についたサイズ表示タグの素材から、1990年代のものだろうと思っていたら、

身頃の内側にもう1枚タグが。これは1996年の製造ってことだろうね、予想が当たった。

帰宅してすぐにポケットを全てひっくり返してゴミと埃を取り、翌日に洗濯してアイロンをかけたらこのとおりピカピカになった。


ふと道の反対側に目をやると、赤い極太ロープがテントの柱に絡まる光景… これは見覚えあるぞ、友人Lのスタンドだ!だいぶ長いこと会っていないのだが、もしかしたらここのブロカントには来ているかも、という私の淡い希望が叶ったらしい。

早歩きで道を渡りスタンド内へ滑り込み、キャーキャー言いながら再会を3人で喜んだ。


少し先へ進み、衣類を売るAのスタンドへ。

ウールのシャツジャケットを発掘。

身頃と一体になった袖の、ヌルッとした形が好きでしょうがない。

Georges Rechの既製服ラインの品で、製造は1980年代の半ばあたりだと思う。