パリ11区(Bd. Voltaire)のブロカント | 2019/03

半年ぶりの11区Voltaire大通り。

ヴィンテージ服ディーラーのLが、めずらしくストールを売っていた。(服飾小物は露店では売らない主義だ、みたいなことをいつか言っていた。盗られるリスクが大きいし)

刺し子刺繍が前面に施された、インドの1920年代の品。
色も模様も微妙にちがう4枚を仕入れてあった中から、朝早くに来たインド人の女性が2枚を購入したらしい。「こんなレベルの手仕事の品はもう滅多に見なくなった!」と驚いていたというから(しかも決して安くはないものを2点買いしたというし)、本物だ。

赤と緑の薄い布を2枚貼り合わせた状態で、細かく細かく刺してある。作るのに何日かかったんだろうか。私なら3日で気がおかしくなると思う。

周辺部には青いしつけ糸も残っていて、面白いのでそのままにしてある。
洗おうと思って水に浸けたらみるみる水が緑色に染まったので、あわてて引き上げて絞って干した。そうとう安い布を使っているみたいだ。

少し離れたスタンドでは、フランスの鉄道SNCFのロゴが入った、ダンケルクからニューヘヴンを結ぶ線の記念の小皿を見つける。

SNCFだし単純に鉄道線だと思い込んでいたけれど、もしやこれ、フェリー航路ではないか?Big Fleet(大艦隊)って書いてあるし。

調べてみると、SNAT(La Société Nationale d’Armement Transmanche)という、SNCF傘下の海峡フェリー会社があったようだ。

SNATは1987年にSNCFにより設立。1989年からはこのSNATが完全に経営を引き継ぎ、その後なんども経営者が代わり、今も存在するフェリー航路。

ダンケルク、カレー、ディエップまではSNCFが、ドーヴァーからフォークストン、ニューヘイヴンまではBritish Railが担当し、海峡トンネルの通過を許可されない危険物の運搬に、主に使われていた。

この小皿にはSNCFのロゴしかないので、1987年の創立記念品だ。売り主は1960年くらいとか言っていたけど、ちがうじゃないか。

イラストの画風には見覚えがある、でも作者が思い出せない。誰の絵だっけ?

裏面には金色でMoulin des Loups Orchie窯の刻印が。Moulin des LoupsのOrchie窯は1954年に閉鎖されていたはずなのだが、1987年にはまだ稼働していたのか?それとも、記念品を特別に制作してもらったのだろうか?
この数字は、1987年8月28日の9枚目という意味なのかな。限定何枚だったんだろう。

どうでもいいけど、今の時代にSNATと打つと、検索トップに出てくるのは「フランス全国タトゥーアーティスト労働組合」である。

このほか、Gのところで再び、航空母艦のメカ技術者の緑色のカットソー(1999年)を買った。

2 Comments

  1. Gargouille

    こんにちは。はじめまして。いつも楽しく見ています。
    インドの布は昔のは特に『色止め』を行なっていませんので、色止め剤で色止めをするのをお勧めします。
    冷たい水で。

    すみません、いきなりコメントしてしまい、コメント削除してくださって結構です。

    • パリ彩々。

      こんにちは。
      ありがとうございます、さっそく色止め剤を買って来ます!