5ヶ月ぶりの、パリ9区のブロカント。
大雪(※パリにしては)のせいで物流が大混乱した数日が終わって、通常運転に戻りつつあったものの寒さは健在だった。なんで今年の冬はこんなに寒いの。
いつも卓上に几帳面なカオスを展開するアンニュイなおっちゃんのスタンドの柱に、愛らしい台所ふきんが結びつけられていた。

キャワヮ!
カレンダーが台所ふきんと合体しているのって便利だな。年末に何枚か買い揃えて、1年間カレンダーがわりに使っていたんだろうか、当時の人々は。

昔いっしょに暮らした猫が、こういう感じの可愛い表情をしていたのを思い出す。
先に進んで、紙ものディーラーDのスタンドを訪ねる。

なんじゃこのカッコいいポスターは!値段まだ聞いてないけど、もう買う決心!
1974年にニューヨークのギャラリーで開催されたAntoni Clavé展のポスターである。あの時代にすでに、こういう表現を追求して画壇に認められた作家がいたのか。エネルギッシュでかっこよすぎて「うひゃー」くらいしか言葉が出ない。
Clavéのことは知らなかった我々、さっそく夫婦でそれぞれ調べている。独裁政権に反抗し、スペイン内戦の後はフランスに渡り、フランスで一生を終えたアーティストだ。
Dが自宅に長年飾っていた私物の放出だという。ああ早く額装したい。
ときどき出店している、田舎風のかわいいスタンドを構える女性。居たら必ず商品を見てはいるのだけれど、今回は好きなのがドンピシャで見つかった。

15年前に買って持っていたのを私はどうやら売ってしまったらしく(記憶が薄い)、手元に1つもないことに最近気づいた。

1976年ごろのViandox(ビーフ味の濃縮エキス)の販促用カップ。お湯で割ってみんなで飲むようにと、重ねて収納できるデザインのカップを作って配布したようだ。4つあったのをぜんぶ買った。

1970年、1974年、1976年と、偶然にも70年代が大収穫の日だった。