パリ1区(rue Berger)のブロカント | 2022/04

復活祭の週末で、かなり暑かった(のに薄いウールのワンピースとか着て出てしまって、つらかった)。ここLes Halles駅の真上でのブロカントに、前に来たのはいつだっけと調べたら、3年近くも前だった。

友人の中では紙ものディーラーDだけが出店する予定で、彼女に会いに行ったようなものだ。
ひとしきり喋って、何も買わずに(ごめんよ)先へ進む。


9区にときどき出店する物静かな男性のスタンドで、前週から気になっていたシャツがまだ売れていないことを知る。まるでシャツの方が私のことを待っていたようではないか(←危険な考え!)。

1980s Créations Côte d’Azurストライプシャツ

小さな襟と袖口に比してゆったりした袖幅の、いかにも1980年代な要素が詰まったシャツ。

機能的には意味のない斜めのポケット意匠とか、最高だよね。遊び心あふれる、というか遊び心しかない。サーモン色はあんまり似合わないのだけれど、このグレーとのストライプはコントラストがあるおかげで不思議といける。

ブランド名がまた、いい。Créations Côte d’Azurだよ、紺碧海岸創造。そうだね、このオレンジ色は地中海の色に映えるだろうね。タグの上に長いことシールが貼ってあったっぽくて、その跡が洗濯してもしつこく残っている。なのでデッドストックだと思う。

素材表示タグを見ると、100% COTONEとある、イタリア語だ。地中海沿岸は昔からイタリアとの行き来が盛んだから、顧客層を意識するとこうなるのか。それにしてもいい生地だ。