真っ青なシルクのブラウスを買った後はそのまま、2ヶ月半ぶりの9区のブロカントへ。
前に来たときは、1960年代イタリア製のモードなサングラスを見つけて狂喜したのだ、あの業者は今回もいるかな…
いたー!
だいぶ品物が減ったような印象派あったものの、まだカラフルでいいのがたくさんある。

左下のデザインのを2個選んだので、今回の購入は4個。
薄い色のサングラスは冬にしてもおかしくないし、なんならアイメイクの延長みたいな気分で身につけられるから楽しい。
真ん中に写っている六角形のを着けてヴィンテージ服ディーラーの友人たちのポップアップストアに行ったら、全員が飛びついてかわるがわる試着していた、おもしろかった。
紙ものスタンドLのところでは、味のあるパリの地図を発見。

1924年発行の地図だと彼女は言う。
たぶん合ってるんだろうけど、いちおう自分でも調べる、いつものビョーキである。
見慣れない駅名を紙一面に書き出して(25個もあった)、駅名が変わった時代を調べる。
今までよく参考にしてきたのは、Combat駅(1946年にColonel Fabien駅に改名)、Obligado駅(1949年にArgentine駅に改名)、Marbœuf駅(1942年にMarbeuf – Rond-point des Champs-Élysées駅に改名)など。でも今回のはもっと時代が古そうなので、片っ端から調べていった。
Èglise d’Auteuil駅は1921年まではWilhemという駅名だった。
この地図にはÈglise d’Auteuil駅がすでにあるので、1922年以降。
Sèvres-Babylone駅は1923年まではCroix-Rouge駅だった。
この地図にはSèvres-Babylone駅がすでにあるので、1924年以降。
Châtelet駅は1926年まではPont Nôtre-Dame駅だった。
この地図にはChâtelet駅がすでにあるので、1927年以降。
Gare d’AusterlitzがGare d’Orléan駅という名称だったのは1930年までなので、1930年以前。
いずれにせよ、Nord-Sud線が存在していたのは1930年まで(1931年にはCMP線に吸収合併された)ので、1930年以前なことは確実。
ここまででおおよそ1927年から1930年かな、と思っていたのに、
Caumartin駅がHavre-Caumartin駅に改名したのは1927年なので、1926年以前。
!
いったい1927年から1930年の地図なのか、1924年から1926年の地図なのか、矛盾を孕んだブツである。間をとって1920年代後半ってことでよろしいか。


矛盾はともかく、この手描きの自由奔放な描線に惹かれた。竹ペンで書いたようなたどたどしい文字。
解読性とか全然おかまいなしって感じ。
Dのところでは夫も買い物をした。
8月にもらった週刊誌の表紙の、別の号を3部。
私はすでにブログを書き終えた後で、Wikipediaにも載っていたあの表紙が欲しいな、まだあるかなと底からひっくり返して見ていたら、あった!2つもあった。






夫は自転車一家に生まれた(が、彼は唯一の文化系ギーク)ので、自転車のは2部。

裏面の広告もおもしろい。懐中時計を20ヶ月ローンで買わせる広告とか。