また1年ぶりの14区。ここでは年に1度しか開催しないから、どうしてもそうなる。
晴れ間を狙ってブロカントに着いたら、数分で雨が降り始めた。典型的な近年のパリの冬の天気である。
軍ものディーラーGとHに会い、そのあとヴィンテージ服ディーラーLのスタンドへ。
雨がひどくなってきたので、高価なファーのコートをスタンド内へ収めるのを少し手伝いながら、新しい品物を見せてもらう。
鮮やかなグリーンのセットアップが2着あって、そのうちの1着が気になった。スタンドの向かいの店の壁の細長い鏡面でサッと体に当てて印象を確認して、スカートのウエストをメジャーで測って、まあこれは着られるでしょうと判断して購入。
知らないブランドだけれど、しっかり作ってある。
Sara Shelburneについて調べてみると、1970年代にはかなりの人気だったようで、1973年12月10日付のル・モンド誌の記事にも名前が挙がっている。
シャルヴェのスモーキングジャケットと近い価格帯のドレスということは、そこそこの高級ブランドだったのだろう。
ピーターパンのグリーン。
ブラウスは着てみてそのシルエットに驚いた、ウエストがめちゃくちゃシェイプされていて彫刻的。
コウモリ袖にばかり気を取られていたが、ブラウスのウエストこそメジャーで測るべきだった(なんとか着られたからよかったけれど)。
スカートの後ろに何ヶ所か、うっすらと白い跡がついている。まるでペンキのついた手を腰に当てたような跡だ。なぜよりにもよってペンキ…