パリ9区(Av. Trudaine)のブロカント | 2020/12 その1

3ヶ月ぶりの9区のブロカント。

前日に電話をしてきて、日本のバイヤーとの日本税関についてのやり取りでヘルプを頼みたいと言っていたTのスタンドへ。

ブロカントでの接客の合間を縫って途切れ途切れで事情を聞いていたので全体像の把握に少し時間はかかったけれど、WhatsAppのメッセージグループに私を混ぜてくれたらすぐに先方に説明できるよと伝えて去った(本人どうしが苦手な英語で話すよりは、私が日仏通訳したほうが正確に伝わるはず)。店じまい後にやると言っていたのでTのアクションを待つことにする。

次に、ヴィンテージ服ディーラーLのスタンドへ。
ざっと全体を見て、数週間前から気になっていたワンピースがまだ売れていなくて、やっぱり気になる。

カフェのガラスの外壁に映る様子でなんとなく長さを確認していたら、Lの隣のスタンドの主が姿見を使っていいと言ってくれた。

やっぱりいいわこれ。買おうと思ってLに値段を訊くと、思っていたよりも高い、今日の予算を超えていた。

L本人も試着してとても気に入っていたらしく、それもあって高めの価格設定だという。だからまだ売れていないんだな。

事情は理解したし、だったら今日はいいやと帰ろうとしたら、なんと値段が下がった。Lに似合うし自分で着ればいいのにと本気で思ったし、全く値下げ交渉をする気はなかったので驚いた。あろうことか予算ぴったりの価格になったので、ATMで現金を下ろしてきてめでたく購入。

1960年代後半ニットワンピース

1960年代後半のもので、レオナールやエミリオ・プッチが使っていたのと同じウール混ジャージー。薄くて軽くて暖かい。

半世紀以上前の品物なので、背中のジッパーは少し硬いものの、ちゃんと開閉できる。

古代メキシコ文明の遺跡で見つかりそうな不思議なモチーフで、焦げ茶に黄色と黄緑色のコントラストが良い。手洗いしたら水がオレンジ色に染まったので、この焦げ茶色の色留めが不十分なのだろう。というか、手洗いされるとは想定されていないから当然か。

早く着たい、もう少し寒さが弱まってくれないかな。