パリ13区(Bd. Arago)のブロカント | 2020/06 その1

またもや4ヶ月ぶりの、13区のブロカント

ヴィンテージ服ディーラーLのスタンドで、鮮烈な赤色のパンツを発見。

1970年代の赤いパンツ

見てすぐに、「これはお尻がカッコよく見える例のパンツだ!」とピンと来た。

ストレッチの効いた厚めのニット素材で、履くとどんなお尻でもカッコよく決まる。

片方の裾が内側に折られ、手書きのメモがピンで留めてあった。裾直しを待っている間に50年近く過ぎてしまったと見える。

それにしても1970年代には、赤いパンツでスポーツをするのが流行っていたのだろうか。


2月に会って以来の老夫婦も出店していた。

いつもどおり混んでいたのでしばらく遠巻きに品物を見ていたのだが、奥に掛かっている刺繍入りのブラウスが気になる。子供用だろうか…いや、袖に長さがあるので大人用だ。
男性の方に声をかけて、間近で見せてもらう。

1955-1960年ごろの刺繍入りブラウス

張りのあるガーゼのような生地で、透明感がある。
いわゆる東ヨーロッパ風の刺繍入りブラウスが流行した時代、1955年から1960年の品物だと言われた。未着用品で、襟の内側が少し倉庫焼けしている他には難はない。

白地に赤、青、緑、ピンクなどの糸の組み合わせ、または全ての色を駆使したカラフルな色づかいの花の刺繍ブラウスはよく見かけるのだけれど、紫と黄色と緑という組み合わせは初めてだ。


これでおしまいと思って道路を渡るときに、対岸にも白いテントが連なるのを見て、この地区で2つのブロカントが同時開催されていることを思い出した。ぐるっと回ったけれど特に何も買わず。