パリ8区(Pont Alexandre-III)のブロカント | 2018/08

5ヶ月ぶりの8区のブロカント。
またもや、パリの地図に出会う。

書籍スタイルのエリア別地図帳Tarideの一部だったのが、切り取られた状態。
1923年発行の3色刷りで、当時のバス路線が網羅された、めずらしいタイプだ。

バスの路線名は数字ではなくて、アルファベットで区別されている。
A線とかX線とか、AL線とか。
バトー・パリジャンの2路線も、バス情報の囲みの端に掲載。

階段状デザインの囲み枠の中央部分が、パリ市の外周を邪魔しないように、おかしな曲線で処理されている。
見た目の体裁よりも、地図としての情報の精確さが重要だという姿勢のあらわれだ。
囲み枠を全体的に縮小すればいいのでは、と思うけれど、何か縮小できない事情でもあったのかな。

トラムウェイ路線の情報もある。
当時はバスと同じくらい、たくさん走っていたようだ。

路線名には数字が使われている。
あ、そうか、トラムウェイの方が先輩だから、数字の名前をすでに取られていて、バス路線の名前には使えなかったんだな。

こちらの囲み枠の右下も、主要な道路にかぶさるのを避けるために変形されている。
別に3ミリくらいかぶさってもよいと思うんだけれど、神経が細かいな。

そしてなんと、この地図は両面印刷。
裏側はメトロ路線の入った別の地図で、5色刷り。
両面で5色刷りにしなかったのは、デザイン上の判断なのか、それとも紙質などの兼ね合いで、技術的に難しかったのか??

先ほどからの話の流れで裏面と言っているけれど、色数の多いこちら側が正面のはず。
(折り線の様子からも確信)

終点駅でくるんと丸まっているのは、各線が折り返し運転をしていた時代だから。
以前入手した、1916年から1920年ごろの地図での描写と、同じなのがわかる。

もう1つの収穫は、ギャラリー・ラファイエット百貨店が作った、子供用の切り取り絵。
(2枚買うとお得なセールコーナーにあった。もう1枚は、夫が欲しがったカラスの版画に)
「アリババと40人の盗賊」の、紙人形遊びができる。
版ズレしまくっているのが、躍動感にあふれていていい。

40人の盗賊は、粗くひとまとめにされている。
これだけが遠近法を駆使した絵で、ほかとは異色。

裏面には百貨店の広告。
書体の雰囲気から察するに、1930年ごろの品だろう。