これで6度目の訪問になる、パリ西郊外の町、Saint-Cloudのブロカント。
去年はスプーンやフォークをたくさん買ったんだった。
さて、ブロカント前に少し現金を引き出しておこうと思ったら、町に1台しかない(と思われる。他に探したけれど見つけられなかった)ATMに、まさかの故障の張り紙が。
幸いにも銀行の事務所はまだ開いている時間帯で、現金を求める人々が、事務所内のATM前で行列している。私も列についておとなしく順番を待つ。
混んでいるこんな日は、ATM内の現金ストックがなくなって使用不可になったりするので、自分の番が来るまではドキドキする。
パリからすぐ近くとはいえ、郊外を訪問する際は現金を多めに用意しておかないといけないんだった(過去に、ATMのない村のブロカントに行って、とても困った思い出が)。
無事に現金を手にし、クロワッサンを買って食べ、いつもの道順で歩く。
4年前にクルミ割りを売ってもらった女性の元気な姿も、遠目に確認した。
買うのを相当に迷った第二帝政様式の衝立てがあったのだけれど、全体的にかなりゆがんで座りが悪く、修理が難しそうなので断念。
というわけで、今回の収穫は飾り皿を6枚のみ。
Choisy-le-Roi窯で、19世紀末頃に作られた絵皿(刻印は1878年から使用のタイプ)。第二帝政時代の兵士の日常が、左から右へと流れる3コマで、戯画調に描かれている。
1. 訓練後の一服、昼寝… なんという幸せ!(左2名は煙草をくゆらせ、右1名は居眠り)
2. 窓から顔を出す隊長『この怠け者たちが、起立!』左の2名「はっ!はいっ隊長!」
3. 慌てて立ち上がった2名、バランスを崩しひっくり返る長椅子と居眠り兵士、持ち上がった長椅子の角が引っかかって隊長の帽子が脱げ、ハゲがあらわになる… タイトルは「ある悲劇、兵営にて」
こちらは「馬術練習」。
馬に派手に蹴り上げられている兵士が1名。
リムがない飾り皿で、すっと飾られていたせいもあって、欠けもヒビもない良い状態。6枚そろっているし、デザート皿にいい大きさだ。