日本でのブロカント

パリにいようと日本に行こうと、気づけば古い物のにおいに惹かれて、フラフラと買い物をしている。

以下、今回の日本旅行道中での収穫。

奈良の不思議な雑貨店で見つけた、「東海道五十三次」がモチーフのハガキ(大正から昭和初期製と思われる)と、古い真田紐(茶道具などの木箱に掛けられる平たい織紐)と、デフォルメしたいのかしたくないのか曖昧な感じのドクロ型の根付(象牙製?)。

長崎の雲仙小浜温泉の刈水庵では、100年ほど前の韓国の匙「スッカラ」を2本。
刈水庵の2階の喫茶室は見晴らし最高で、家具のしつらえも素晴らしい。
居心地よすぎて気づいたら日が暮れていた、ということになりそうな空間だった。

元は大工の棟梁が住んでいた一軒家で、手すりや引き戸などを観察しているだけで、じんわり楽しい。日本の古い木造家屋のにおいも満喫した。

大正時代の銀製かんざしは、京都の縄手通りの骨董店で。
本物の高い骨董屋さんなので緊張したのだけれど、店主はとても気さくで話しやすい方だった。

電車と写真機などが配された薄桃色の綿の生地は、奈良の骨董店で。
男児の着物の裏地だったのではないかとのこと。

からし色のペナントと白い潜水艦乗りワッペンと猫ワッペンは、「アチコチズ」でバイヤーCの出品から購入。

ペナントは1930年代製、テキサスにあるAmarillo高校アメフト部のもの。アチコチズのDM制作時に、画像を見た時から欲しいと思っていたのだ。

イベント第1回の記念としても、良い思い出になる。
他の人に売れてしまうかもとハラハラしながら、2日間じっと見守っていた。

右奥のニワトリのワッペン(フランスの品)と、左手前のAとSのホーロー文字(ヨーロッパの物だと思う)は、東京で立ち寄った代官山蚤の市で。

ニワトリのワッペンは、わざわざフランスのマルセイユから四国を経て東京にやって来たのに、またパリに連れ戻されている。