新年度のトップバッターはいつも、9区のTrudaine大通り沿いのブロカント… なのだが、今年は9/1の木曜日に2区の証券取引所前広場で開催されたブロカントの方が先だった(そこですでにヴィンテージ服ディーラーの友人LとBには会っていて、「じゃあまた土曜日に!」と言って別れている)。
友人ディーラーたちが勢ぞろいする9区のブロカントでは、挨拶がわりにどんな夏を過ごしたかとお互いに訊きあう。どこにも移動しなかった我々には、冴えない返事しかできないのだが。8月をパリで過ごすのもそんなに悪くないよ、手先と足先だけが可愛く日焼けするんだ。
紙ものディーラーDのスタンドの外に出されたテーブルの上に、見覚えのあるイラストがどっさり入った箱がある。Raymond Peynetの絵だ。
キリンの絵を一目で気に入り、他の絵もぜんぶひっくり返してチェック。2枚を選んだ。
キリンの模様をパズルする男、それを見つめる女。
恋人のガーターストッキングに記されたメロディーを奏でる男。
どちらも、古き良きフランスらしいエスプリに溢れている。キャラクターは無邪気で可愛らしいのにちょっぴりセクシー(女性の服とか透け透けだし)。1960-70年代に出版された作品集の一部だそうだ。