理想的レザージャケットとの邂逅

友人ディーラーたちが定期的に合同開催する、ヴィンテージ服のポップアップストアの初日午後に訪問。今回はけっこうメンバーが入れ替わっている。

短いあいさつの後は、入り口側から順に淡々とラックを見ていく。この、出店者全員分の商品をひととおりディグる間は誰も接客に来ず、こちらから特に質問しない限りは放置してくれる。私の買い物スタイルをみんなよく理解してくれていて、助かる。

物量が半端ないので時間がかかったけれど、全部チェックした中で1点、かなり気になるジャケットがあった。もちろん試着させてもらう。

これは… 良すぎる。あまりに理想的で言葉を失う。この場には不参加のディーラーFが以前に着ていたモンタナのジャケット(いつか手放すようなことがあれば真っ先に連絡をほしいと言ったくらい惚れ込んだ)の印象が、さらっと強烈に上書きされてしまったほどだ。もう、あのモンタナのジャケットがどんな風だったかを思い出せない。

1980s leather jacket

ジャーン!

前を閉じて襟を立てた状態で着るのが最高にいい。袖の膨らみといい、ウエストの絞り具合といい、丈といい、これがノーブランドだなんて信じられない。おまけに革の質も良いときた。

さて、早速ウキウキと週末に着て出掛けていたのだが、2回目に着た際に、左袖の裏地の一部に穴が空いていることに気づいた(試着の時にも気づかなかったくらいひっそりと)。生地が裂けているのではなくて、縫い目がほつれていることを確認。裏地の生地は全く傷んでいない新品同様なので、縫い代の幅がギリギリすぎてほどけたんだろうと思う。

何度かコートの裏地替えを独学でやっているので、これも自分でできるかな… とチャレンジ。裏地には必ず「ひっくり返す用の10cmほどの穴」があるはず。見たところ、まつり縫いされた肩の部分がそれっぽかったので、慎重に解いて袖を中表状態に。裏地の問題の部分をミシンで縫って、ついでに縫い代に溜まった埃をていねいに掃除してからひっくり返し、肩のまつり縫いをしてフィニッシュ。なかなかやるやん私!

もう何度も着て外出している。思い描いていたとおりの理想のジャケットを入手して、うれしいな!