毎年この時期に来ている、バスティーユ広場近辺の大きなブロカント。
Gのスタンドに掛かっていた、白い海軍セーラーの上下セット。
真っ白なんて珍しいなと思ったら、出自もたいそう珍しかった。
アメリカ海軍(US Navy)の注文でイギリス海軍(Royal Navy)が製作した、コットン帆布製の制服だとGが言う。
なるほど、上着の内側の裾にタグがついていて、「USN 1943」の文字が読める。第二次世界大戦中だ。(タグの文字は洗濯で消えるかと思って、先に撮影しておいた)
セーラーパンツの方は超幅広シルエットで、ウエストは大きいし裾が長い。上着はオーバーサイズで着てちょうどいい感じだ。
ボタンが珍しいデザインで気に入っている。かなり高かったけれど、海軍ヴィンテージ好きとしては、買わずに帰るわけにはいかなかった。
同じくGのところで、フランスの消防士のパンツ(1960年代あたり?)。
これはかなり大きい、が、ベルトでギューっと締めるといい感じ。
少し先に進んだ場所のスタンドでは、モールスキンのジャケットを見つけたので1枚買う。
メンズのMサイズくらいで、古び方もカッコよくて好み。
タグは黒地にLe Sanglier Marque déposéeの刺繍。イノシシという名のメーカー。
Tのスタンドでは何も買わなかったのだが、イタリア海軍の潜水艦乗組員のニットをプレゼントにくれた。首回りが小さくて着られる人がいないから、という理由だったけれど、私の頭囲もそんなに小さいわけではない。なぜだ。
ウール100%のタートルネック。一見シンプルなのに、そこはかとなく漂う洒脱さが、いかにもイタリア軍らしい。
帰宅後、おそるおそる着てみたら、ちゃんと頭が入った。これ、別にそんなに小さくないぞ。
肩の少し下のあたりが大きくほつれていたので修繕。編み物はしないので、裁縫の技術で無理やりなんとか繕った。サイズは少し大きくて、どちらかというと夫にぴったりである。2人で兼用になりそうだ。
さっそく着て外出してみたら、薄いのにとても暖かくて驚いた。さすがの海軍クオリティー、船上勤務は凍えるからね。