ほぼ長袴な1970年代の超超ワイドパンツ

友人ヴィンテージ服ディーラーたちが合同ポップアップストアを4日間するというので、初日に行ってきた。みんなに会うのが久しぶり。

年末のパーティー服需要を意識したわかりやすい品ぞろえで、黒い服とか光る服が多めだ。Aのラックに3着ほど着てみたいのがあったので、試着コーナーへ。

ウンガロのシルクヴェルヴェット地の中世っぽい雰囲気のブラウスは超カッコよかったのだが、パフスリーブの下に手首まで続く袖幅が超タイトで、「こりゃ腕が曲がらんわ」と観念(仕事で着たかったのだ)。コムデギャルソン・コムデギャルソンのジャケットも良かったが、なんだか普通にハマりすぎていて新鮮味がない。そりゃそうだろう、日本人だし自分のサイズだし似合わないわけがない。でも私は「わー、こんなのも着られるんだ私は!」という新しい驚きを得られる服こそが好きなのだ、最近は特に。

結局とても気に入った… というか、試着の最中は興奮しすぎて気に入っているかどうかなんて自分でも冷静に把握できていなかった、長袴。もとい、ワイドパンツ。

ん??タイトなロングスカート?

パンツです!

やっぱり実はお侍の長袴なのでは?パワーショルダーのジャケットを合わせたら、裃スタイルだよ?

1970年代の超ワイド超フレアパンツ。

ブランドタグは特に無く、街の仕立て屋さんの仕事に見える。白地に赤文字で「38」と「5」というサイズ表示のみの、数字の昔ふうのタグがついていたけれど、もうほぼ外れていたので取ってしまった。

股下が90cmという恐ろしい脚長仕様で、もちろん大幅にカット(撮影は、切った後に裾上げのまつり縫いをする前にした)。ところどころにほつれもあったのでまとめて修理。

触った感じで「これはもしや水に浸けると縮むタイプのヴィスコースでは…」とかなりビビったのだけれど、カットした裾部分を洗濯機で洗っても縮まなかったので、安心して丈詰めできた。

これには、超バルキーなニット(何色がいいかねえ)とか、未来的なカットの白いシャツとかを合わせたいものだ。あ、でも割と薄手だからむしろ春夏秋用なのかな。