Bièvres国際写真フェア | 2023

Bièvresという小さな町での1日限りの写真の祭典を、1年ぶりに再訪。

最初は1人で行くつもりだったのだけれど、出展者Mさんの紹介で知り合い親しくなったばかりのAさんも行くというので、うれしい2人旅に。長いはずの道中、しゃべっていたらあっという間に着いた。去年やむなく猛ダッシュして学んだ私が、B線からC線への乗り換え(乗り場がめっちゃ離れているのだ)がギリギリすぎないように、慎重に計算しておいたのも功を奏す。

風は強いものの快晴、日なたでは暑い。Mさんは去年と同じ場所にスタンドを構えていた。理知的で繊細な紙焼き写真を引き立てるクリーンな展示で、ひっきりなしに人々が訪れ鑑賞していく。しかも彼女は今回のフェアで賞を受賞したのだ、おめでとう!

招待作家のXavier Lamboursの展示が良いよ、とMさんに教えてもらい、ささっと見に行ってみた。Japon Gaijin Storyというタイトルで、おそらく1995年出版の同名の写真集から抜粋した作品(現場でパネル説明文を読めよって感じなのだが、ちょっと急いでいたので写真しか見ていない)。鎌倉のお化けみたいな木のフォルム、極道風のショートカット白髪老婦人の仏頂面がタバコの煙で大胆に隠れた瞬間、食堂の大きなガラス窓のカーテンを引くウェイトレス、の3点が特に好きだった。

さて、この写真フェアのお楽しみはもう1つあって、それはブロカント。写真専門のあらゆる業者が集まるのだ。

カメラマニアの男性がメーカーと品番指定で業者に交渉を持ちかけていた横で、私の目はショーケースに並んだ品物に釘付けになった。小さい!かわいい!ミニサイズのカメラがいっぱい!

でもお高いんだろうな、と思い、先にいくらくらいなのかを訊いてみた。お、意外にも買える値段だ。

接客中に、バイブルであるミニカメラ図鑑なるものを出して見せてくれたり、このスタンドでの会話は本当に楽しかった。

幅は5,5cmで高さが3,5cmほど。スパイになった気分が味わえる!

なぜこれを選んだかというと、フィルムが入っているから(777とか888とかいう数字が入っている部分がそう)。

カメラは動くのだけれど、専用のフィルムがもう入手不可能なので、撮影は楽しめない。まあいい、可愛いので全て良し。

1950年代の、メイド・イン・ジャパンのCollyというメーカー。え、日本製なんだ!と思ったら、ショーケースに入っている豆カメラは全て日本製だった。こんなの作ってたのか、日本育ちだけど知らなかったよ… 中には、Zippoライター風の形だけれどカメラ、みたいな本気の007仕様のもあった。