パリ2区(Pl. de la Bourse)のブロカント | 2021/03

2ヶ月ぶりだったパリ証券取引所前のブロカント。

ちょうどファッションウィーク中で業界人らしい姿もちらほらあるものの、いつもの賑わいからはほど遠い。パリの無邪気なお祭り週間よ、早く戻ってこーい!

友人ディーラーLのスタンドへ直行する。というか、他に見るべきスタンドがない、出店者が少なすぎて。

明るい色のシャツが目を惹いた。
クレリックカラー(って和製英語だったんだね!知らなかった)はあまり似合わないし基本的には避けているのだが、ストライプ地でバイアスのカッティングにスタンドカラーなんていう素晴らしいものは、見過ごせない。1970-80年代の品物らしい上質のコットン地。

洗ってアイロンかけて(バイアス取りだからアイロンがけもひと苦労だった)、さて撮影と思ったら、ちっともまともに撮れない。
なぜ?

しかたないのでこのようにフニャッと置きで撮って、ハンガーにかけたまま数日のあいだ放置していた(買った服はブログを書き終わるまでは仕舞わないのだ)。

視界の端で捉えてぼんやり眺めていた時に、唐突に悟る。このシャツは背面ボタンのデザインなのだと。どうりで、ブランドタグが襟後ろ中央ではなくて身頃脇についていたわけだ。

ということでアイロンかけ直して仕切り直して、「本来の」正面側から撮影。

1980年代イタリア製クレリックブラウス

こうして改めて見ると、肩線の前寄り具合とか袖口のボタンの向きで気づけよ、という感じなのだが、売ってくれたL自身も前ボタンだと思いこんでいたからね…

しかし正面にボタンのあるなしでずいぶんと表情が変わるものだな。クレリックの行儀良さが薄まって、微かな色気すらある。1970年代のイタリア映画ふうに、真っ赤なフレアスカートとか白いカプリパンツと合わせたい。

Lのところで買った2着目は、1980年代のものと思われる、フランス製のシルク地ブラウス。

1980年代ダマスクシルク地タートルネックブラウス

美しい濃いピンク色で、しかもダマスク織り(羽か葉っぱ?)なのだ。襟のデザインもユニーク。なんだか少し東洋的な感じもする。

まあまあ汚れていたのを洗ってアイロンかけて(アイロンがけのタイミングが遅くてシワシワだけど)、ピカピカに蘇らせた。この色と鮮やかなグリーンの組み合わせが好きだ。