約9ヶ月ぶりの11区、メトロRue Saint-Maur駅周辺でのブロカント。
COVID-19の感染者増加の勢いが増してきて、あわやブロカントも中止かと思ったのだが、この日は開催された。
まずは、前週にもたくさん買い物をしたディーラーたちのスタンドへ。
新しい入荷品はないかもと思っていたら、少しだけ入れ替わっていた。
いかにも1980年代な、赤白黒のカラーブロックの手編みニット。この人の選ぶニットが好きすぎて、今までに何枚買ったことか。
こちらも1980年代の、Fontanaのシルク地のブラウス。軽くて1枚着るだけでサマになるし、ささっと洗えてすぐに乾くし、四季を通じて着られるシルクの服は大好きだ。
黒字に白の水玉模様かと思ったらスカルの刺繍だった、Junior Gaultierのジャケット。イタリア製である。
JuniorGaultierレーベル(Jean Paul Gaultierレーベルよりも廉価なディフュージョンライン)は1985年発足なので、1980年代後半の品だ。
2020/10追記 :
1988年の品物。デザイナー本人が気に入ってよく着ていたことで有名なスカルモチーフで、1989年の本人着用の画像が見つかった。
生地はポリアミド地で、衣ずれの音がシャカシャカいう。分厚い肩パッドも同じスカル模様の生地でできている。襟のカギ裂き3ヶ所は修理した。
シルクのボレロ。前週に買った1950年代の手作りワンピースとセットだったもので、改めて見ると悪くないなと思って購入した。
つぎに、ヴィンテージ服ディーラーLのところへ。
何も買うものはなさそうと思ったのに、最後に見つけてしまった、シルクのヴェルヴェット地のワンピース。
猫の腿ほどもあるクッションみたいな肩パッドは、邪魔なので外してしまった。
時代は1970年代後半くらいかと思ったら、1930年代のアール・デコ時代のものらしい。たしかに、縫い方とか生地の特徴はアール・デコっぽい。裏地はみごとにボロボロに破れているし、90年前の服だろうな、これは。
洗ったら色落ちがすごかった、起毛もガンガン抜け落ち続ける。
とりあえずは裏地を直したい(できればこれはちゃんとしたプロに頼みたい)のだが、今は自宅軟禁なので布も買いに行けない。そう、このブロカントの翌々日には政府から正式に外出禁止令が出て、3月17日正午から2週間は、必要最低限の用事(テレワーク不可の職種の通勤、緊急の診療、日用品の買い物、健康維持のための短い散歩やランニング)を、自筆サイン入りの外出理由証明書携帯で自宅の近所でする以外、自由には出かけられないことになった。そしてこの外出禁止令は、4月15日まで延長されることが決まったばかり。
6月のメンズ・コレクションから7月のオートクチュール・コレクションまで続くファッションウィークも、開催中止が決まったところだと聞いた。こんなことは初めてだ。
ブロカントはいつ再開するのかもわからない。さて、今後のブログに何を書こうか、考えなければ。