春の到来を告げる、4区の大ブロカント。冬眠していた友人ディーラーたちも一斉に出店して、賑やかである。
予想はしていたけれど、おそろしい混みようだった。絵に描いたようなオーバーツーリズム。旅行者はマレ地区をフラフラするのが楽しいからな… 散歩が楽しい街は、観光業でうまくいきすぎる。近隣の住民はさぞかし大変なのでは。
Saint-Paul駅を出てすぐに、軍ものディーラーTのスタンド、その斜向かいくらいにヴィンテージ服ディーラーFのスタンド、その奥にヴィンテージ服ディーラーJのスタンド、オルレアンからくるEのスタンドがある(みんな定位置)。各自にあいさつして品物をひととおり見せてもらう、というのを順番にするので、駅前あたりでの滞在時間がどうしても長めになる。
Jのスタンドで少し前から気になっていたブルゾンを、試着してみようかなという気分になった。

1980年代のブルゾン。やたらと細かいヒョウ柄っていうところがいい。
ポケットの有無とジッパーのツマミの向きさえ気にしなければ、裏側の黒い面を外にして着ることもできる。

おそらくポリエステル製。ド迫力刺繍のスカジャンが欲しくてここ数年探していたのだけれど、もうこれでいいや。軽いし洗うの簡単だし、季節の変わり目の羽織りものとして完璧。
さっそく着た。
大通りの南側を東の端まで歩き、折り返して北側を戻り、ヴォージュ広場に出る。北西の角の端っこの、紙ものディーラーDのスタンドに着いた。
着いてすぐに、愛らしい紙製タグ3点が目に入った。こんなの欲しいに決まってる。


United States Linesは1921年創業の大西洋海運会社。表面の旅客船のイラストはおそらく、1952年から1969年まで運航した「United States」で、当時は世界最速の客船として名を馳せた。
1950年代後期には旅客機のサービスが急速に充実したために大西洋航路の需要は激減、United StatesはUnited States Lines社の最後の大型客船になった。
というわけで、この紙タグは1950年代のものだと推定。Tourist Class、Cabin Class、First Classと3等級で色が違う。Tourist ClassはBaggage Roomって書いてあるけど、貨物室と同じ階層の個室ってこと??まさか貨物室では寝ないよね?船で旅行したことないからよくわからない…
そして、あのボナールの複製版画のシリーズ(ROGER-MARX Claude, Bonnard Lithographe. 1952, Editions André Sauret, 183 pages broché, 25 x 31 cm.)に、新顔を発見!



また3枚選んだ。文字入りのポスターは夫と意見が一致したもので、最後の女の子の絵は私が好きで選んだ。Dには「あんたたちの家、まだ壁が余ってんの?」と言われた。まだ少しは余ってるよ!