11区からまたメトロに乗り、3ヶ所目のブロカントへ。現地で夫と待ち合わせていたので、ここは一緒に回った。
ディーラーの顔ぶれはいつもと同じなのだが、マレ地区のヴォージュ広場付近でのブロカント開催は初めてだ。観光客も多くて、村祭りみたいに賑わっていた。
あるスタンドで、目盛りつきの道具のようなものが目に留まる。
2つある目盛りの片方はセンチメートル単位とわかったけれど、もう片方が不思議。インチでもなさそう。
売主にも1900年あたりの道具ということ以外はわからないとのことで、しばらく3人で眺めて考えていたら、夫が「靴のサイズじゃない?」と言い出した。
ためしに各自の足長に合わせてみると、靴のサイズの数字になる。靴屋の道具だ。
ブロカントは思ったよりもずっと大きくて、ヴォージュ広場から小道を抜けてリヴォリ通りまで続いていた。そこで、軍ものディーラーTに会う。
戦後すぐのデザインに見えるのに1981年製だとタグには書かれている、アメリカ軍のニットがあった(デザイン自体は1944年から存在するようなので、見当まちがいでもなかったけれど)。当時のストックのブロックから引き抜いたばかりだとTは言う。
ストックを束ねた針金の跡がついてバリンバリンにこわばって、シワシワだった。帰ってからウール専用洗剤につけ置きし、右胸の穴を補修して(撮影は補修前にしたので画像には穴がある)アイロンをかけたらふわふわになった。丈が短めなので、ふくらはぎ丈のペンシルスカートとブーツに合わせたら良さそう。