パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2014/11 前編

春と秋に定期開催の、パリ3区の大きなブロカントでの収穫。

Thé Musaという小さな錠剤(現代でいうフリスクみたいな物かと)50個入りだったティン缶は、黒い本の形。本の小口が細かい凹凸になっていて、マッチを擦れる。
錠剤が空になったらマッチ箱として使えたという優れもので、薬局Pharmacie Coussinetのオリジナル缶らしい。

もう1つの長細いティン缶は、前週末にPassage des Panoramasで買った物と同じ、Fil au Chinoisの糸の缶。今回は、中に糸は入っていなかった。

19世紀半ば頃のワイングラス。
シンプルなデザインで素朴に歪んだ形の物をずっと探していた。ワインも水も、これに注ぐと格段に美味しそうに見える。

1900年頃製造の卵立て。真っ白で単純な造形でエレガントなオブジェ。

錫製のナイフレストは、狐のような犬のような、愛嬌ある動物の頭部が両端についた、シュールな意匠。動物モチーフのカトラリーは写実的すぎる物が多い中で、これは適度なデフォルメ加減で好み。

三日月型に鳥の絵が刻まれた髪飾りは、19世紀の品。
蝶つがいで開くので、意外にしっかりと多くの髪をはさめる。

刺繍入りの布は、1950年頃のヘンプ製ふきん。
売り主の女性(布のプロ業者。以前、バスク織りのナフキンを買った事があるスタンド)曰く、ヘンプ製の物はかなり珍しい、と。

同じくヘンプ製で正方形のものを2枚、さらにリネン製ふきんも合わせて購入。

ヘンプ製のふきんは昔、コンポートやジャム作りの際の、濾し布として重宝されたとも聞く。「布幅=製品幅」だったので、生地の両端の耳をそのまま生かしたところが良い。

デザート用(またはフルーツ用)の銀メッキ製フォークを2本。
左の方は柄の部品が欠けているけれど、それもまた古い物の味わい。

Paris sans lumière(光の無いパリ)というタイトルの絵ハガキ。

パリでは1830年にガス灯が整備されて、Ville Lumière(光の街)として羨望を集めた。
それを逆手に、「では光の無いパリでは何が起きているか」をユーモラスに描いてある。
左半分が光のあるパリ、右半分が光のないパリ。

密会する男女、他人に蹴りを入れる者など、明るい場所では憚られる行為をする人物が、カフェや劇場などを背景に描かれている。こういうフランスらしい風刺のセンスは、わりと好きだ。