パリ9区(Av. Trudaine)のブロカント | 2019/08 その2

土曜日の終わりがたは疲れてしまってあまり真剣にチェックできなかったので、日曜日も同じ9区のブロカントを再訪した。

前日にChristian Aujardのサーモンピンク色のリネンシャツと、無名メーカーの刺繍入りブラウスを買ったスタンドで、モヘアのニットを見つけた。
最初からあったのかな、気づいていなかった。

深いVネックに五分袖、色もデザインもめちゃくちゃ良くて、手編み。

もう1着は1950年代あたりのブラウス。女性用のデザインかつXSサイズ(タグにはサイズ44と書かれているけれど、めっちゃ小さい)のワークウェアは珍しい。

タグもついたままなので未使用のデッドストックである。これフランス製じゃないのかもしれないな。

ここでは下の集合画像の右下のLa Perlaのチュニックも買った。


今回も画像が多いので残りはまとめて。

1980年代のシルク製シャツ。時間をかけて目を皿のようにして、色も状態もいいものを3枚厳選。

1980年代のリネン製ロングスカート、おそらく1910年ごろのコットン製ボレロ(たぶん下着か部屋着だった)、1970年代後半のチェックのシャツ、1980年代のLa Perlaのスイムウェアラインのチュニック、ラコステのリネン混の千鳥格子柄ポロシャツ。

以上すべて、11月の神戸でのポップアップストアに出品予定です。


ここから先は自分用の買い物。

南フランスから時々やってくるディーラーのスタンドで、目を離せなくなった黄色いジャケット。写真には撮らなかったけれど、共布でキャップもついていた。

1960年代のスキーウェアだそう。ファスナー金具に黄色いプラスチック製カードがついているのだが、なんとこれが当時のリフト乗車回数券。

着てみたらぴったりだし、こんなすごいのを買わずに去るわけにはいかない。ふらふらと現金を下ろしに行った。

しかもよくよく見ると手縫いなのだ、ファスナーも裏地も。
服飾学校の学生が自分で作ったのかな。または、雑誌の撮影用か何かにスタイリストが作って用意した衣装、とか?母親が子供のために作ったのかもしれない。

同じスタンドで、1920年ごろかと思われるコットン製のベストも買った。夏に1枚で着たい。

布がまた凝っているのだ。


別のスタンドで、帽子ディスプレイ什器が3台売りに出されているのを見つける。

帽子什器で高さのあるのは珍しくて(80cm)、しかもそのうち2台は金属製。迷いに迷った末、いちばんシンプルな金属製のものに決めた。

1880年代から1890年代あたりのものだそうだ。

このスタンドの婦人からは、2年ほど前にシャネルのイヤリングを買ったことがある。スタンド内がいつも重厚で暗めなので最初は入りづらかったのだけれど(値段が高そうだし)、話して見ると穏やかでとても気さくな人だ。


それからヴィンテージ服ディーラーのLのスタンドに寄り、先客の若いカップルと4人で長いことしゃべった。このカップルは古い人形とぬいぐるみとおもちゃのコレクターだそうで、日本の古いおもちゃにも興味津々だった。

スタンドが混んできたのでLに別れを告げ、隣の軍ものTのスタンドにもあいさつに行ったら、「M47を持ってきたよ!」と言われた。

なるほど小さいサイズで、微小な難ありだけれどデッドストック。これも買う(画像はいつも同じなので省略)。

2日連続で大充実の週末だった。月曜日からは洗濯と補修とアイロンがけと撮影に3日ほど没頭した。