パリ14区(Bd. Edgar Quinet)のブロカント | 2019/05

毎年5月に通っている、14区のブロカント。たぶんこれしかないんだと思う、行きたいと思うブロカントが。

ヴィンテージドレスのディーラーLのところで、幾何学模様のジャケットを買う。1ヶ月以上前から気になっていたものの買うまでには至らなかったのが、急に欲しくなった。

Célineの1980年代のジャケット、コットン製でイタリアサイズの44(フランスサイズの40、Mサイズ)。

これ、生地が面白くて、近くで見ると細かくキルティング状に刺してあるのがわかる。

わりと目立つ汚れがあったのを洗濯し(ネットに入れて洗濯機で)、そのあと何度かシミ抜きをした。

コットンとはいえ、元々が自宅で洗うような服ではないので、黒い染めの部分が水に濡れると色落ちする。ブロカントで急な雨にさらされた時にできたであろう青い滲みのような部分は、かなり薄くはなったけれど完全には消せない。近寄って凝視しなければほとんどわからないので、いいや。


紙ものディーラーDのところでは、なんとも珍しい色合いの地図を見つけた。

裏面はパリの美術館の案内。

ガイドブックとか観光パンフレットの中綴じだったようで、ホチキスの跡が残っている。

見出し書体のFuturaといい、イラストの女性の髪型や服装といい、いかにも1930年代という印象を受けたのだが、Dによれば1938年から1958年の間のものだという。いつものように時代を特定してみる。

Palais de la Porte-Dorée内のMusée des Coloniesが、Musée de la France d’Outre-Merと改名したのは1935年なので、1935年よりも後。

Gare d’Orsay(オルセー駅、現オルセー美術館)がまだ駅として存在しているので、1939年よりも前。

やはり1930年代だ、1936年から1938年の間。

1924年のオリンピックパリ大会で、「いだてん」の金栗選手がスタートを切った(が、ゴールはしなかった)コロンブ競技場のイラストも載っている。