パリ11区(Bd. Voltaire)のブロカント | 2019/04 その2

本来ならこの日は、日本から到着直後の友人たちと一緒にブロカントに行くつもりだった。思いもよらぬトラブルで旅程が後ろにずれることになり、雨の降る中ひとりぼっちで再訪。

前日に見たスカーフのことが気になっていた。Lのスタンドに早足でたどり着くと、まだあった!

1940年代あたりの手編み。

色づかいも、泡みたいな網目のデザインも、めちゃくちゃ好みだ。
昔の毛糸なので、洗うときに少し色が出る。

Lのところでは、前日と同じSNECMAのジャケットも買い足した。


少し歩いて、卓上に布製品をドサっと積み上げている女性のスタンドで見つけた、台所用ふきん。

いかにもフランスの1950年代な雰囲気のイラストだ。

卵型の枠に、ミックスオムレツの素材が提案されている。
キノコ入りオムレツ、玉ねぎ入りオムレツ、ベーコン入りオムレツ、まではわかる。が、リンゴ入りオムレツとラム酒入りオムレツに至っては、ちょっとよく分からない。デザートのオムレツってことかな…

この虎の横顔がロゴマークだったんだろうか? Tygraで検索しても、プラハのレストランかアニメのキャラしか出てこないので、フランスのなんのメーカーだったのかは不明。

同じスタンドで、古いLacosteのポロシャツも発見。青と白の2枚、どちらもXXL表記なのに、青い方が細身で小さい。

タグの表記法から、1970年代中期の品物だとわかる。袋に入ったままのデッドストックだった。

白い方は、左胸のほかに、右袖にもワニ刺繍がついている。胸の方のワニにはLacosteの文字も入っている。さらに襟のタグ上部には、NEW LACOSTEという鈍い金色の文字も。

この文字入りワニ刺繍は日本生産ラコステ(大沢商会)の印だと思っていたけれど、身頃内側のタグを見たら、タイ生産だった。青い方(襟タグも身頃内タグもフランス製表記)よりも鹿の子の目が粗い。

ニセ物、というには縫製がキレイすぎる気がするんだよな(でも超好景気の1980年代、ニセ物もそれなりにキレイだったのかもしれない)。大沢商会が日本製を作っていた時代に、生産が間に合わずにタイの工場でも作らせていたことがある、とか??