Salon du Bourget | 2017/06

パリ南郊外での航空ショーから半月後、再び同じメンバーで大きな航空ショーに。

パリの北側、ル・ブルジェ空港で隔年(奇数年)開催の、大規模な展示会である。
あの美しいラファールを地上で間近に見られるまたとない機会、よろこんで早起きした。

RERのB線で最寄駅に着くと、シャトルバス乗り場にはすでに行列が。
バスに乗って5分ほどで開場前に到着し、そこから少し歩く。

保安検査は空港並みに厳しく、計3回(ボディーチェック時も空港と同じく、女性は女性検査官の担当する列に並ぶ)。

ボトル入り飲料水の持ち込みが禁止と聞いていたので、今回は飲食物を持たずに出かけた。
のんびりした田舎の航空ショーとはちがって、あちこちで兵士がキビキビ動き回る様子に、少し戸惑う。

この航空ショー、最初の4日間はプロ限定の公開で、後半の3日間が一般公開日。

まず、トイレを借りようと立ち寄ったパビリオンには、航空機部品製造の小さなブースが立ち並んでいた。無人でひっそりしていて、撤去作業中の人々がちらほら。

3つくらいの大きな展示場を通り抜けてやっと、飛行機の展示される屋外エリアに到着。
バスを降りてから、半時間以上かかったのではなかろうか。広い…

前回の航空ショーでは22mmレンズで撮影しているのだが、絵としての面白みにかける気がしたので、今回は愛用の安い50mm単焦点レンズと、ファインダー装着でマニュアル撮影に(どうせiPhoneでも撮るし)。

最初に現れたのはフランス海軍のヘリコプター、Caïman(カイマン)。
空とも海ともつかない微妙な色合いのグレー調のカムフラージュに、海軍の錨マークが映える。

そうそう、最近まですっかり混同していたのだが、フランス軍のトリコロール三重円は中央が青、イギリス王立空海軍のそれは、中央が赤である。
こんな微妙なちがいのしるしを、遠くから見分けられてすごいな。
私は何年もずっと同じだと思って、ボーッと見ていた。

フランス海軍航空部隊仕様のラファール!
空軍仕様とのちがいは頭部の傾斜。
航空母艦上の飛行甲板から、短い助走で発着できるように作られている。
この尖った顔が大好きなので、至近距離でじっくり拝めて、至福。

こちらは、フランス空軍仕様のラファール。
最初の海軍仕様と比べると、頭から尾まで同じ高さなのがわかる。
それにしても素晴らしい尖り顔…

行列すればコックピットに座れるのかと思い係員らしき男性に質問したら、Dassault Aviation(ダッソー社)関係の招待者のみだという答えで撃沈。
しかたないので、見知らぬ少年や大人が乗ってはしゃいでいる様子を撮影しておいた。

サンタさん、今年のクリスマスには、ダッソー社勤めのお友達が欲しい。

2種のラファールを堪能した後、だだっ広い空港内を歩くと、半月前に見たのと同じDC-3機が。
そして、遠景にはスペースシャトル!
そうだ、ここは航空宇宙博物館併設の空港だった、と思い出す。
スペースシャトルって大きいんだな。


DC-3が好きすぎるので、2週間前にも撮ったのに、またたくさん撮っている。

シュッとしたスリムなラファールのデザインとはまた別の、まるっと量感あふれる曲面が魅力的で、目の前にすると何度でも撮ってしまう。
航空機界のマリリン・モンローと呼びたい。

AirbusのA400M機はプロペラの存在感がすごい、そしてデカイ。

2階建ての旅客機エアバスA380を、とうとうリアルで見られて大満足。
あまりに巨大で、50mmレンズでは尾っぽを撮るので精一杯だった。
あの巨体が助走後に宙に浮くかと思うと、不思議な感じである。

エアバスの反対側には、外国の機体がいくつか展示されていた。
これはアメリカ空軍の507th Air Refuelling Wingで、オクラホマからやってきた空中給油航空団507部隊のもの。
ドアが開けられていて、内部が見えるようになっていた。

屋台で行列して、ハラミステーキとフライドポテトの昼食をとった後、芝生の滑走路沿いに移動して、見学ポイントを確保。
アスファルト上の暴力的な暑さに比べたら芝生側はマシなのかと期待したら、そうでもなかった。

長袖に帽子に偏光サングラスで装備していた私でも、炎天下に突っ立っていられる気がしない。
撮影に夢中の2人と離れて、少ない面積の日陰を確保して待機、ラファールの登場アナウンスを待っていた。


まさかラファールが着地する姿を近くで見られるとは思わず、みんな興奮している。

アメリカ軍のステルス戦闘機F-35(ライトニングII)も来ていたのだけれど、駐機時は目隠し用フェンスの向こう遥か彼方、機関銃持ちのアメリカ軍兵士らが配置された厳重な警備。
飛行時は本国から運んできた自前の燃料を使うという守秘徹底ぶりで、観客に見せたいのか、見せたくないのか、よくわからない見せ方だった。

飛行が終わり着地してから元の駐機場に戻った際、少なくないマニアたちがフェンスの隙間から撮影を試みるも、もれなく機関銃の銃口を向けられて英語で怒鳴られていた。
機関銃の銃口が民間人に向けられるところとか、映画でしか見たことないよ。
それにしても、F-35は形がゴツゴツ。私は映画Top Gunに出ていたF-14の、シュッとした姿の方が好きだ。