神戸での2日間限定販売イベントまで、とうとう1週間を切りました。
あとは飛行機さえ無事に飛んでくれればOKということで、出発前の最後の更新。
10月半ばの土曜日、いざ出かけた13区にはブロカントはなかった(日曜日の勘違いだった)。そのまま19区にも行ったものの、一見してイマイチだったのでまた移動。
3度目の正直で、11区のFaidherbe-Chaligny駅のブロカントへ。
顔なじみの軍物スタンドが出ていたので少し話した後、フランス海軍のコットン製ワークパンツを購入。
翌日の日曜日も同じ11区のブロカントに直行。
少し前に偶然に入手した、出自が謎のリネンのセーラーを鑑定してもらおうと、着ていった。
すると、プロのディーラーが2人して「これは見たことがない、1930年代かそれより前の潜水艦乗組員のものだと思う。相当に貴重なはずだから大事にね!」と。
生成りヘリンボーン地の身頃、青いセーラー襟に3本白線、どこを見ても何の表記もない(謎の数字を羅列した、オレンジ色の布切れがホチキスで留めてあった以外は)ので、フランス軍もしくはイタリア軍の可能性が濃厚だ、と。
たまに表記忘れの品が見つかるラテンの国々と対照的に、ドイツ軍の物には必ず全てに表記があるらしい。面白いな!
この日はついでに、イギリス軍の黄色いコットン&シルク製のスカーフも購入。
追記(2019年4月) : 謎セーラーを別のディーラーに見せたところ、布がドイツのワークウェアに酷似しているので、ドイツのものだろうと。確かに同じ布だった、納得した。時期は1900年から1920年あたりっぽい。
その後、20区のCours de Vincennesへ。午後もかなり遅かったので、混雑していた。
「クロモ」と呼ばれる、オフセット印刷以前の技術で刷られたカード。
鳥の頭をかぶり、虫捕りに興じたり横笛を吹いたりする謎の人々とか、トロカデロ広場の昔の風景とか、電車に乗り遅れて絶望する夫婦とか。
1950年代の刺繍用の型紙カード。
1746年創業の老舗糸メーカーDMCが作ったもので、寓話Fables de la Fontaine(ラ・フォンテーヌ寓話)がモチーフの全20柄がそろった、完全版。
「ウサギとカメ」なんかはすぐに刺し終わりそうだけれど、「ライオンとネズミ」は難しそうだ。
鮮やかな色が売りの刺繍糸の販促グッズらしく、カード自体の発色も鮮やか。
こちらは、ピンク色の袋入りベーキングパウダーで有名な、Alsaの付録のミニレシピ集、1930年代のもの。そういえばAlsaのロゴ入りの小さいボウルも持っていたんだった。
限られた色数と印刷技術でも、こんなに魅力的な冊子ができる。
多色使いは表紙と中央の4ページのみというところに、昔のカラー印刷の高価さを思う。
不思議なのは、表紙と同じ紙面上なので技術的には4版刷りが可能なのに、赤青の2版で刷られた裏表紙。
ひと目で表紙がどちらか分かるように、あえて区別したかったということか。