2年ぶりのパリ17区、Pereire大通り沿いの大きなブロカント。
前回ほど面白い物は見つからず、収穫品は1910年代のソーダ水の瓶のみ。
SODAS HYGIÈNIQUES VERSAILLES(健康ソーダ)という商品名(Hygièniqueには「衛生的」あるいは「健康に良い」という意味があり、この場合は後者が適切かと)。
1892年に銀賞、1900年に金賞、1907年にも金賞受賞とある(おそらく万国博覧会での受賞歴)。
昭和の懐かしいラムネ瓶にそっくり。
開け方や飲み方の作法をレクチャーしてくれたが、「知ってるよ」と言ったら少し驚いた様子。あったもん、日本にも(ついぞ上手く飲めないまま大人になってしまったが)。
子供時代、このガラス玉をなんとかして取り出したくて、飽かず挑戦したもんだ。触れられないとなると余計に価値ある物のような気がしていた。
裏側にはImporté d’Angleterre par Gueret Frères Parisとある(名前を読み取るのが難しかった。分かる文字だけで画像検索にかけて試行錯誤)。
イギリスから輸入されたという事は、温泉水で有名なDARBYSHIRE & SONS HINDLEYと、同じ水源だったのかもしれない。
この写真で真下から少し右にずれた辺りは、大きく欠けているのだが、なんと2重構造になっていて、内側のガラスは無傷。シャンパーニュのボトルなみの重厚感である。
2年前にカエルグッズを売ってくれたお婆さんの姿が見えないので心配したが、この瓶を買ってからしばらく歩いた所に、スタンドを構えていた。お元気そうで安心した。
追記 :
この炭酸飲料用ボトルのデザインは、1872年にイギリス人Hiram Coddが発明したらしい。