初日に2度も行ってしまったパリ3区の大ブロカント。土曜日にも行く、こんどは夫も一緒に。
2人で友人たちのスタンドを順に見て回る。区役所前のSとAのスタンドは中に入ることもできないほど盛況で、道端から小さく手を振っただけ。前日にLのところで大きな買い物をしたので、ヘタに何か見つけたところでもう予算もないし、これでいいのだ。
彼女たちのスタンドの斜向かいには、インテリア雑貨のスタンドが。そこに、見慣れたデザインのキャニスターがあるではないか!しかもめっちゃ小さくてかわいい。
Saint-Amand窯のLou Basquezシリーズに見えるのだが、刻印に見覚えがない。けっこう調べてもこの刻印の情報が出てこないので、うちにある分厚くて重い刻印事典をひっくり返して調べないといけない。調べたらまた追記する。
詳細がわかったら「バスクもようのうつわ」の改訂増補版に登場させるつもりでいる。
追記 :
手持ちの刻印事典約10冊の全てのページをめくって調べたのに、出てこなかった。謎の刻印。デザインしたけどイマイチだから公式には世の中に出なかった刻印、とかかな…
先に進んでL氏に挨拶し(前日にタイルのカタログを買った)、さらに行くと、衣類を3ラックだけ並べるスタンドが。
フランスの軍ものと思い込んで買ったけれど、もしかしたらドイツかな… 東京で買ったドイツ軍の古いカットソーにも似ている。しかしドイツ製にしては小さい、サイズ32か34くらいかな。1940年代から1950年代あたり??
ジャーン、パリの公園で庭園作業をする人や、清掃局の人が着るTシャツを発見!パリ市の紋章入りだよ。
有機栽培コットン製で、フェアトレード製造だった。
2019年製なので全くヴィンテージではないけれど、無類の業務用品好きなので買う。
公園の南側の通りを最後に歩いていたら、遠目にも強烈に気になる絵に遭遇。
なんだあれは、と近づいてみたら、黒猫の絵だ!!
この画像はわかりやすいように少し暗部を明るくしてあるけれど、黒い塊がどかーっと真ん中に居座って、ブラックホールの絵かなと最初は思った。
朝から2回も、売れそうになっては売れていかない、と売主の談。「じゃあ私が3度目の正直ってやつですね!」と言って支払い、画家についての話を聞く。
Mizue Grimardという日本人女性の画家で、水彩画で猫を描いた作品が多いのだそうだ。1991年にはパリ6区で個展も開いていて、その時の宣伝ポスターも見せてもらった。
このアクリル画はおそらく、画家自身が所蔵していたものではないかと。うんうん、私もそう感じる。飼い猫が気持ちよさそうに眠っている様子を描いて、その絵はずっと死ぬまでそばに置いていたという感じがする。
こんな素朴でいい絵、なかなか描けるもんじゃない。あまりに気に入って、仕事机の横に立てかけて頻繁に眺めている。
みずえさん、この絵は私が引き継ぎましたよ。