たぶんオランダ軍のVネックニット

いつも明るいブルターニュ人、軍ものディーラーTがパリでクリスマス前にポップアップストアを開いた。
告知が直前すぎて初日には行けなかったものの、週末に訪問。

同じ通りで友人たちがポップアップストアを成功させたことが記憶に新しいので期待しつつ着いてみたら、なんと駅からだいぶ遠いではないか。どの駅からも等しく遠い。これはお客さんが集まりにくいのでは、と思ったら、そのとおりだった。

しかも奥に細長い作りで、イベントには向かないタイプの箱。まあまあ入りづらい。なぜここに決めたんだろうと思ったら、同じオーナーの他の物件は既に押さえられていてこうなった、と。

初めは他に客はおらず私だけだったので、ダラダラと喋りつつ商品を見せてもらっていたら、なんか素敵なニットがある。

2001年オランダ軍Vネックニット

「オランダとかベルギーとかその辺のだと思う。デッドストックだよ!」とT。

試着してみたらかなりいい、Vネックが深いタイプのをずっと探していたのだ。
ちょっとジェーン・バーキンが着ていそうなイメージのを。

黒と言うよりは緑がかった濃いグレー、というニュアンス。さすがの軍支給品、ウールの質はとてもいい。

リブが波打っているのはこういう仕様なのか、それともこれが理由で放出品になったのか。

帰宅して素材表記の言語を調べたら、オランダ語… と思ったのだが、このID Textilesというメーカーがどうやらベルギー所在?ベルギーで話されるフラマン語でもウールはWolと綴るよな、どっちだろ。画像検索で全く同じものはヒットしないのだが、雰囲気的にはオランダかな、と感じる。

2001年製造なのでちょうど20年前の品物、ぎりぎりヴィンテージの括りである。