魔女系&60年代ワンピースな品ぞろえのSがまたポップアップを開催するというので行ってきた。ちょうど同じ日に、知人友人6人の合同ポップアップストアのオープニングパーティーがあったので、その前にささっと滑り込んだ。
彼女は蛇のモチーフが好きらしく、まとまった数で出品されている。ベルトとか、ブローチとか。
インスタで見た、蛇の頭の小さなブローチが目当てだったのだけれど、実物を見たら5個セットで買わないと意味がない気がしたので却下。
おや、かわいいブレスレットがあるぞ?と手に取ると、ふにゃふにゃ曲がって生き物のようだ。
黒い樹脂製という安っぽい素材なのだが、なんか魅力があって取り憑かれてしまった。
きっちり三重に重ねたり、少し斜めにずらしたり、意外にいろいろできる。
実はこれ、2006年ごろのMarc Jacobsの品物だという。
元ネタは19世紀ヴィクトリア時代に流行した、喪中用のブレスレット。イギリスのWhitby産の黒玉が使われていて、「Victorian Whitby Jet Snake」の単語で検索するとたくさん出てくる。
例えばこれとか。
蛇は「再生」と「不滅の愛」を象徴し、19世紀には宝飾品のモチーフとして人気だったそうだ。ヴィクトリア女王が流行らせたんだけどね。
いつ頃の品物かと訊ねると、少し首を傾げて「うーん、15年くらい前かなあ」との答えだった。買った時期を思い出してくれていたような様子だったので、おそらく当時新品で買った、Sの個人コレクションなのだろう。
ブレスレットは白いのが好きで集めているのだが、これをきっかけに黒もいいかもしれない、と思い始めている。