パリ15区(Pl. Charles-Michels)のブロカント | 2021/08

7ヶ月ぶりの15区のブロカント。

8月の最終週末で、これしかブロカントがなかった。みんな新年度の準備に忙しい時期だもんね。

出店者も少ないので、いつもは素通りするようなスタンドも見る。じゃないとせっかくはるばるきたのに、3分で見終わってしまう。

スカーフが山盛りになっている業者のスタンドでは、15分は腰を据えてじっくり選んだ。「あの人まだ選んでるね」「長くね?」的な視線をヒリヒリ感じつつ。

じゃーん、プッチもどきの模様のスカーフ。

もどきだけどいい感じなので、掘り出した(文字どおり掘り出したね)2枚とも購入した。ブルー系の方はマフラーみたいに細長い形。線に迷いがあるところや、版ズレもいい味になっている。

ポリエステルだろうと疑わずに買って帰り、洗濯機から出してアイロンがけの際に、素材表示がシルクなことに気づいた。なんと!もどきだけど優等生!


スカーフのスタンドを後にして道を渡ると、古いままごとを売るスタンドを発見。

アンティークままごと楕円皿

ここではままごとの白い楕円皿、絵付け皿(多分これはままごとじゃなくて土産物のミニチュア)、金属製の両手鍋を選ぶ。

ままごとってかわいいのでつい買っちゃうね。

両手鍋は、刻んだシブレットとかパセリとかを食卓に出すときに良さそうと思った。蓋がついているから、そのまま冷蔵庫に仕舞えるし。


さて、もう満足したので帰ろうかなと思ったら、みずみずしい果物が目に飛び込んできた。

1930年代の杏の石彫置物

表面に触れてみるとひんやり。すかさず手に取って、その重さに驚いた。石だ!

ブドウはどこかで見たことがある。でもバナナとか杏とかイチジクとかは初めて見た。

ほんとうはイチジクも欲しかったのだけれど、けっこうなお値段だったので杏だけ買った。バラ売りしてくれるところでまだよかった。

1930-1940年代あたりのものでしょう、と店主。いやー、よくできている。

これこそ何に使うのかって感じだけど、いいの、眺めて楽しい気分になるなら、それが立派な買う動機。