好きで足しげく通っている小さなヴィンテージ服屋が、「1着の洋服について画像と文章で表現する」お題のコンクールを主催するというので、はりきって応募した。
メールでの応募だったので届いたかどうかが少々不安。ちゃんと受け取ったかどうか聞けば安心だし、やっぱりお店に行っちゃおう。
いつもより少し遅めに着いたら、先客が試着の真っ最中だった。きれいな色のパンツを持っている人だな、いいなと思って見ていたら、それは試着中の1着であった。
彼女が買わずにラックに戻したのを見て2秒で手に取って見て、もう買おうと決めていた。Saint Laurent rive gaucheのピンク色のパンツ。
この色は印刷では再現できないと思う(デジタルでも再現できていない気がする)。
透明感のある鮮烈なピンク色で、攻撃的なのに上品。目を刺激するのにずっと眺めていたくなる、中毒性のある不思議な色だ。1970年代後期から1980年代初頭あたりの品物。
履いてみたらサイズもOKだった。思わぬものを見つけてしまったので、ATMまで早足で往復する。
なんでも店主が自分用に持っていたとっておきの1着で、15年ほど着ていないからもう売ろうと、今日お店出ししたのだという。
なんてラッキーな私。
ウエストの部分に小さな穴が空いていたのは、同色の糸で刺繍風に埋めたらほぼ気にならなくなった。
早くこれを履いて出かけたい。
同じく鮮やかなSaint Laurent variationのほぼクロマキーなグリーンのブラウスを合わせるか、それともLanvinのピンク色を合わせようか。