パリ9区(Av. Trudaine)のブロカント | 2020/09 その1

1年ぶりの9区のブロカント。めちゃくちゃ楽しみにしていた。

この夏からクリニャンクールの蚤の市に店を構えたばかりの、ヴィンテージ服ディーラーLが出店していて、驚いた。蚤の市の人間関係の近さに辟易して、自由気ままなブロカント生活に戻るつもりらしい。

パリと郊外で歩行者もマスク着用必須の生活が続いていて、遠いクリニャンクールまでマスクのまま往復すると考えただけでもつらいので、足が遠のいていた。しばらく会えないと思っていたので嬉しい。 

いくつか試着はしてみたものの何も買わず、そのまま軍ものディーラーTのスタンドへ。

Tと会うのは3月以来なので、半年ぶりだ。こんなに長いことお互いの顔を見なかったのは初めて。

着くや否や、鮮やかな緑色のコートが目を奪った。

1986年オーストリアワークコート

庭師用のワークウェア?

タグには、SLAMA1986年ウィーン製とある。オーストリア軍のストック業者のところで見つけたとかなんとか、Tは言っていた。

このSLAMAというのはどうやら軍用ユニフォーム製造を請け負っていたメーカーのようで、検索したら軍のベレー帽やショーツなども見つかった。軍にも庭師はいるのだろうか。それとも、オーストリアの深い森では、こういうのが最適な迷彩色なのだろうか?

ボタンはアメリカ軍のM65についているのによく似ている。もしかしたら、アメリカ軍から払い下げのボタンを使ったのかもしれない。

フランス軍M47パンツ後期モデル

フランス軍のM47パンツの小さいサイズも入っていたので買っておいた。

デッドストックだったけれど、あまりに埃っぽいので洗ったら、サイズ表示タグの赤い文字が薄くなってしまった。でも状態は最高。

このあと紙ものディーラーDにも会う。
こうやってみんなとそれぞれ喋りまくっていたらすっかり遅くなってしまい、この日はくたびれてカフェにも寄らず帰宅した。