パリ11区(Bd. Beaumarchais)のブロカント | 2017/03

やっと春が来た、という日差しの気持ち良い土曜日だった。前回この大通り沿いのブロカントに来たのがもう3年前とは、月日の経つのは早い。

最近すっかり仲良くなった紙物専門スタンドの女性を見つけて、挨拶。彼女は常にハイテンションなので、こちらもつられてオーバーアクションになる。はたから見たらまるで数年会っていなかった友人同士の再会場面のようだけれど、ほぼ毎週末に会っている上に、お互いの名前を知らない仲である。
第一次世界大戦の頃の軍服姿で自転車に乗る男性(陸軍に自転車部隊というのがあったらしい。バイク隊の前身かな)のイラストが描かれたポスターに惹かれて近づくと、そのそばに立てかけられた大きな鉛筆デッサンが素晴らしいことに気付く。

右下のサインを読むと… なんと、Hervé Morvanだ!

エルヴェ・モルヴァンの仕事はサヴィニャックと同じくらい好きで、他にはビュヴァー(インク吸い取り紙)や、映画配給会社Gaumontのキャンペーン用グラスなどを持っている(Gaumontのグラスは3点販売中)。しかし、こんな墨1色のデッサンも描く人だったとは知らなかった。楽屋での道化師が疲れたような退屈なような様子で、腰掛けて一息ついている。足元には相棒の猿が繋がれていて、仮面、衣装、トランペットなどの小道具。

まだ額装をしていないので買った時の状態(プラスチック板に挟まれている)のまま壁に立てかけてあるのだけれど、食事中に何度も見遣って惚れ惚れしてしまう。全く飽きないで何時間でも眺めていられる絵だ。額縁はシンプルなタイプに決めたけれど、マットあり額装かマットなし額装かは、しばらく悩むことにする。