この日はセーヌ左岸の2ヶ所でブロカントを開催していた。
まずは5区の方へ。
ここに来るのは1年ぶり。
知っている顔は、紙ものディーラーのDだけだった。ブルターニュ地方の地図がなかなか良かったのだが、購入はせず(値段も訊いていない)。
いろんなものがごちゃっと置かれたテーブルに、アール・デコ時代のオブジェを見つけた。
赤ちゃん用おもちゃの「ガラガラ」である。1930年代あたりの品物で、銀メッキ製。刻印は特にない。
もちろん庶民の赤ん坊はこんな贅沢なおもちゃで遊ばないので、「銀の匙をくわえて生まれてきた」ような富裕層の赤ちゃん用である。
黒ずんでひどい状態だったのを、帰宅してすぐに磨いた。ピカピカになってうれしい。
このまま飾ってもいいし、紐かチェーンを通してペンダントにすると、なかなか素敵なのだ。