2区の証券取引所前広場でのブロカントはいつも木曜日に開催で、1年半ぶりに来た。
夕方かなり遅くに行ったわりには良い収穫だった。
メタリックなシルクのブラウスは、Yves Saint Laurent rive gaucheのもの。1980年代だろうな。
内側の両脇の縫い代処理が粗いなと思ってよく見ると、どうやら前の持ち主が身幅を細くしたようだ。糸の色と布端の始末が他の部分とちがうし、洗濯マーク記載タグが外されている。
元はもっとゆったりしたシャツだったんだろう。絞ってあるのはカッコいいけれど、着脱の際に肩を通すのがけっこうたいへんである(だから売れ残っていたんだ)。こういう上質でしっとりしたメタリック質感の生地って今ではあまり見ないので、うれしい。
軍ものディーラーTのところでは何も買わなかったのだけれど、なぜかアメリカ軍の女性用トレーニングウェアをもらった(未使用ながら難ありで売り物にならないと判断したのかも)。
落ちないと思っていた大きめのシミは1回の洗濯ですっかり消えた。ファスナーはめちゃくちゃ硬い。
1981年の製造だ。
もう1人の軍ものディーラー、J(Tのところで時々アシスタントをしている青年)のスタンドで、M47パンツのサイズ36を見つけた。
しかも金属ボタンである。ということは、1952年あたりのものなのかな。
今までに買い集めたM47はすべて1962年以降の後期モデルだし、こんなに小さいサイズは初見。女性用デザインのM47(存在するらしいと最近知った)と迷った末、やっぱりこの男性用36にした。
フロントボタンが2個欠けていたので、後ろポケットから移動させて縫いつけた。私はヒップポケットは使わないので問題ない。
最後にヴィンテージ服ディーラーLのスタンドへ。ここには椅子がたくさんあるので、いつも誰かが訪ねて来て優雅に談笑している。
私も先客たちに混じってしゃべっていたのだが、黄色っぽいニットが視界に入って来て、思わず立ち上がって手に取った。
1950年代の手編みのニットジャケットで、裏地がついていたのだけれど、試着するとあちこち引っ張られておかしなことになる。どうやらLが洗濯した時に、裏地の方が縮んだか、表地のニットが伸びたようだ。
最初は部分的にほどいて縫い直そうとしたものの面倒になって、全部外してしまった。着脱の滑りは良くないが、しばらくこれで行こう。裏地も自分でつけられたらいいんだけどな、Youtubeでも見て独学しようかな…
前の右裾に大きな穴が空いていたのも補修した。
最近は光るタイプの服ばかり買っているな。日照時間が減ってきたので、無意識に光るものが恋しくなっているのかもしれない。