Le Perchayのブロカント その2

往路とはうってかわって爽快な青空の下、意気揚々と30分歩いて、駅に着いた私たち。

このまま帰るのがもったいないくらいの陽気。
が、ここで事件発生。乗る予定の帰りの電車が、ない!事故で来ないとか、ではなく。

時刻表に書いてある「S」のマークをすっかり見落としていた…
「S」=「Samedi(土曜日)のみ運行」。次の電車は、なんと3時間後!

Yさんと私、しばし無言で固まった後、駅の向こう側のSanteuilという町を散策することに。天気もいいし、荷物も大したことない。おまけに、この駅には座るベンチすらもないのだ。

小高い丘に教会があって、なかなか素敵なところだ。

そういえばこの教会、フランスではあまり見かけない「墓地隣接型」だった。
教会は開いていなかったので、裏側にある広場に座って話し込むこと、約1時間。

車も人も全く見かけず、まるでジョルジョ・デ・キリコのシュールな絵の世界の中にいるようだった。

もう少し先の方も見てみよう(時間もたっぷりあるし)と、ふた股に分かれたうちの右の道を行くと、

100mほどで行き止まりだった。
木陰でピクニックしたら気持ちよさそう。左手前から延びる道の先に、白い牛がいる。のどかで美しい景色とは、このこと。

道の分岐点まで戻り、小さな広場のベンチに座って、また延々とおしゃべり。
1人でなくてよかった… 15時を過ぎたら、たまに車が通ったり、人が通ったりするのを見かけるようになる。

そろそろ駅の方へ。

古い塀に囲まれた大きな家が多い。

ベンチのない、駅の待合室。