Rueil-Malmaisonのブロカント | 2013/05

5月5日に行ったパリ西郊外の町、Rueil-Malmaison。
最寄り駅がRERのA線のReuil-Malmaisonかと思ったら、隣町のSuresnes-Mont-Valérien駅からの方が近そうだったので、La Défense駅でSNCFのU線に乗り換え。
駅からは上りの坂道で、20分強ほどのウォーキングになった。着いてみたら、運動公園のような場所で不要品を売るバザーだった。

古着古靴のあふれるバザーの中にも、2-3軒の趣味のいいスタンドがあるものだ。

柄の薔薇の模様が素敵な、裁縫用のハサミ

パリ万国博覧会の際に作られた土産物、「パリ名所めぐりブレスレット」。
エッフェル塔、オペラ座、凱旋門、マドレーヌ寺院、バスティーユ、パンテオンなどに混じって、パリ市の紋章も。

エナメル細工の四角いモチーフを繋いだデザインのブレスレットが流行したのは1880年頃らしいので、1889年のパリ万博の記念品ではないか。

1870年に作られたという、金属製(真鍮?)に七宝加工のボタン。「これは本当に珍しいものよ!」と売り主の女性が力説していた。小さいのに存在感がある。

1920年頃のベルトのバックルは、いかにもアール・デコ時代のデザイン。
ラインストーンがハゲハゲで、それもかえってカッコいい。
下の金具部分にビロードの黒いリボンを通せば、素敵なチョーカーになりそう。

あまりに美しいのでひと目惚れした、1900年頃のブローチ。
「銀メッキを仕直せば完璧よ!日本だとフランスよりも安くできるし」と言われたが、メッキが剥げかけた姿も味があって好きなのだ。
麻のシャツやカシミヤのコートの襟元にこのブローチが着いた様子を、想像するだけで心拍数が上がる。

下の平たい2つはLa fonte de Berlin(ラ・フォント・ドゥ・ベルラン)。

時は1813年。ナポレオン率いるフランス軍との戦争中に、資金難に陥ったドイツ軍。
皇帝の命令により、市民は私物の金の宝飾品を国に提供しなければならず、その見返りに与えられた金属製のモチーフ。

のちに戦に勝利したナポレオンは、ドイツからこのモチーフの金型を没収。フランスでLa fonte de Berlinのレプリカを作られるようになり、1840年頃に流行したそうな。本来は黒色で、喪中のアクセサリーとして使われたとも。ブロカント通いを始めてから、少し歴史の知識が豊かになった。

一番上にある花のような意匠の立体的なオブジェは、なんとパイプタバコの蓋!どんな洒落たムッシューが使っていたのだろう。

裁縫用ハサミ以外、全て同じ売り主から購入。73歳の元アンティーク商で、引退して外国に住む予定だという。