パリ11区(rue de la Roquette)のブロカント | 2021/06

6月半ばの日曜日。パリで唯一、開催許可の降りたヴィッド・グルニエ(住民バザー)がバスティーユ界隈であると聞いて行ってきた。めずらしくプロの業者も出店OKなバザーで、友人Lも出ると言うし。

夏らしい暑い日だったので、ハワイアンシャツを着て出かけた。

Lのスタンドの隣に小さなテーブルを置いて、Lの友人であるBも品出しをしていた。いつもLのスタンドで会うので会話はしているけれど、自ら何かを売りに出しているのを見るのは初めてだ。

Bは帽子デザイナーである。卓上には彼の仕事道具である帽子の木型の一部が並べられていた。

それぞれに型名が付いた、れっきとした職人の道具なのだが、素人の私にはフォルムの美しさだけがストレートに刺さってくる。まるでブランクーシの彫刻作品のようだ。

1920-30年代の帽子の型

だいぶ迷った末、最初にいいと思った1点に絞る。Bもこれが一番気に入っていると言うし。

水蒸気を当てて作業をするのに最適な、菩提樹で作られていると教わった。

1920-1930年代の品物で、男性用のハンティング帽(ドラマPeaky Blindersで男性陣が被っているような)のツバ成形専用だそうだ。

一番気に入っている型なので全く値下げはできないけど、おまけをつけてあげるとBがいう。それが小さい方の塊で、女性のBibi(ヘッドピースみたいな小さな帽子)用。

2つを組み合わせて自立するポイントを見つけるのが、けっこう楽しい。

1920-30年代の帽子の型

Bの作る帽子はとても詩的だ。