長いこと会っていないヴィンテージ服ディーラーLから、木曜日の昼過ぎに着信が。
彼女の人生を写し取るだけでNetflixヒット作を量産できるくらい波瀾万丈なので、また何か重大なことに巻き込まれているんだろうかと怯えながら応答したら、「元気?これから9区のブロカントに出ることに決めたんだけど、来る?」と。開催当日の昼からでもプロのブロカントって参加できるんだ、と感心しながら「わかった、行くね!」と即答し、急いでお昼ご飯を食べ日用品の買い出しも済ませて、Saint-Lazare駅まで馳せ参じた。
なんかね、彼女から声がかかったら、頭で考えるよりも先に喉から自然にYesが出るんだよね、ほんとうは人間じゃなくて女神様なのかな。心が操られているのかも…
このブロカントに来たのはたぶん初めて。別の用事で同じ坂道を上った記憶が微かにあるだけだ。
Lと抱き合って再会を喜び、さっそく品物を見せてもらう。ああ久しぶり!やっぱり彼女のセンスは群を抜いて素晴らしい。

1980年代のSaint Laurent rive gaucheの、ウールのワイドパンツ!
彼女はもう滅多にパリには出てこないし、トラックにトラブルがあるとかで商品を運べないと言いつつ、ちゃんとこういうの爆弾級のお宝を店出しするところがすごい。さすが。
左脚のプレス部分の膝上あたりに茶色い丸い5-6mm直径のシミ(コーヒーでも飛ばしたような)があったのと、股下の後ろ側がほつれて穴が空いていたけれど、まあこれなら自分で直せるでしょうと判断して購入。実際、シミは取れたし、ほつれたところもミシンで縫って終わり。手洗いして洗濯機で濯いで脱水して、半乾きのタイミングで一度アイロンを掛け(プレスが行方不明になるのが怖いので)、完全に乾いたタイミングでもスチーマーを掛けた。
ポケットの中はめちゃくちゃ綺麗だったし、ほぼ未着用だったのでは。

スチーマーをかける時に、ウールのいい匂いで恍惚とする(変態)。
この前さっそく着た。
グレーのワイドパンツを数年前に手放して、その後なかなか気にいるものに出会えなかったのだけれど、これにてクエスト終了。